店名から想像するのは、金物屋か米屋。
ここが、日本のペルー料理の頂点にいる店だと知っている人は、相当の食通です。
部長、今日のお昼は何食べましたか
総務・人事部は、女性4名。男性3名の計7名。
昼食後の楽しみは、会社のある新橋界隈のグルメ情報の共有。
部長、ここから徒歩2分のとこにミシュラン・ビブグルマンの店がありますよ
な、なぬ~
果たして、会社から126歩の至近に荒井商店がありました。
荒井商店の店名は、オーナーシェフが〝荒井隆宏〟さんだから・・・。フレンチの名店・オテル・ドゥ・ミクニ(HOTEL DE MIKUNI )のご出身。実力派シェフです。
「これがないと始まらない」というキャッチ。ペルーのビール・クスケーニャ。インカの黄金ビールとして世界に知れ渡ったマチュ・ピチュのビール。
初めて飲みましたが、とても美味しい。
今から始まる素敵なドラマの予感。
何やら見たことのないものが登場。
芋っぽい。
〝ユカ芋(キャッサバ)のフライ〟。ユカ芋とかキャッサバというあまり聞きなれない名前ですが、〝タピオカ〟の原料がユカ芋。この芋がタピオカのような透明感のあるつぶつぶになるのもびっくり。
ユカ芋の横にあるソースは、荒井商店・鉄板の〝アヒソース〟。アヒリモというペルーの唐辛子を玉ねぎと一緒に炒めてミキサーでペースト状にしたものです。このアヒソースは、魔法の調味料。少しビリ辛で肉やポテトフライなどを浸けて食べると最高です。
〝海鮮セビチェ〟
セビチェは、魚介類のマリネ。荒井商店の看板料理です。その日の仕入れで使われる魚介類は変わります。
今日のセビチェは、ホヤ、真鯛、ウニと豪華絢爛。食いしん坊揃いなのでいい食材を揃えて頂きました。
ポイントは、赤玉ねぎのスライス。ビリ辛に仕上げるためにアヒモリを使うこと。
セビチェに合うのは、〝インティパルカ〟の白ワイン。 ケチュア語で〝太陽の谷〟を意味します。ペルーワインの歴史は古く、スペイン植民地時代からワイン造りが始まっています。インティパルカのブランドが生まれたのは、1880年。廉価ですが、とても美味しいので荒井商店のハウス・ワインになっています。白のインティパルカは、ソービニョンブランです。
な、なんと美しいお料理が来ました。荒井シェフが書かれたペルー料理のレシピ本〝ちょいラテンごはん〟の中で、〝黄色いマッシュポテトのツナマヨサンド〟として紹介されました。
まるでケーキのような〝カウサレジェーナ〟。
ジャガイモの原産地は、ペルーとボリビアにまたがる高原地帯のチチカカ湖周辺と言われ6世紀以前から栽培されています。そして、マッシュポテトの中に、ライムとオリーブオイルと黄色の唐辛子のペースト「アヒ・アマリージョ」を入れた黄色いポテサラは世界のポテサラの原点です。
ペルー料理は世界一美味しい料理。2013年の料理業界専門家が選ぶ世界のベストレストランに2店舗もペルー料理店が選ばれ、世界の注目を浴びました。今日の荒井商店のカウサレジェーナにサンドされたのは、アボガドとマヨネーズで和えたズワイガニの2層。添えられたのは、ペルーのオリーブです。ここにポテサラの歴史が凝縮されています。〝インティパルカ〟の赤ワイン。
赤ワインの苦手な友人のまーしゅに黒ワインだったら
と勧めたタナの黒ブドウを使用した、〝インティパルカ〟の赤ワインです。まーしゅに大人の味が分かるようになって欲しい。
タンニンの利いたフルボディの辛口です。旨い
牛ハツの〝アンティクーチョ〟。
ベルーの屋台料理に欠かせない逸品。黄色い唐辛子の〝アヒ・アマリージョ〟に浸け込んで串焼きにします。串の先端に〝インカのめざめ〟が刺さってます。インカのめざめは、ペルーの高級ジャガイモ〝ソラナムフレファ〟種を日本向けに改良したもの。普通のジャガイモに比べて圧倒的に糖度が高く、甘みと濃厚な味わいが特徴。この記事を書いている我が家の冷蔵庫にも美味しいけど栽培の難しく流通量の少ない幻のインカのめざめが収納されています。同僚の経理部長が筑波の家庭菜園で栽培し、収穫しました。
フィナーレが近づいて来ました。
〆の〝ロモ・サルタード〟。
19世紀中頃に、ペルーにやって来た中国人(広東人)の影響を受けて生まれたペルーの中華料理(チファ料理)です。インディカ米が添えられた牛肉の野菜炒め。今夜は、牛ヒレ肉を使用した極旨のロモ・サルタードです。そして野菜炒めの中にも、フライド・ポテトが・・・。
デザートです。
〝ピカロネス〟。ペルー№1のスイーツ。マッシュカボチャに小麦粉を加えて練り上げドーナツに揚げたお菓子です。ポテトフライとアイスクリームが添えられました。
楽しくて美味しい夢の饗宴はあっという間に終了。世界一の美味しいペルー料理のキモは、ジャガイモ。ジャガイモフリークのワタシにとって外せない店を見つけてしまいました。