千楽のハヤシかつライス/沼津

膝の手術の直前。

沼津勤務時代に大変お世話になった取引先の社長の訃報でお通夜に出掛けました。
思い出すと、社長ご夫妻に沼津の美味しいお店に色々連れて行って頂いたり教えて頂きました。沼津の食の恩師でした。
 沼津は東京からも近く、沼津魚市場周辺はグルメタウンとして最近人気が高まっています。ここにいらっしゃる多くの観光客の目的は〝海の幸〟。沢山の寿司屋や魚料理屋が並んでいます。しかも値段が安い。量も多い。グルメツアーの観光バスもいっぱいやって来ます。
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 でも僕ら沼津出身者はあまり港近くのお店に行きません。沼津の美味しい店は〝餃子の中央亭〟。〝天丼の伊豆屋〟。〝寿司の山正〟も沼津駅の近くです。〝うなぎのうなよし〟。〝蕎麦のふく田〟。〝惣菜パンの桃屋〟等々。
 そして〝洋食の千楽〟。〝せんらく〟と読みます。昭和4年創業の洋食屋老舗。
本店は沼津駅南口から徒歩12分と少々遠い。沼津駅北口の北口店が駅から近いので最近は北口店の人気が高い。
でもやっぱり本店は趣があっていい。
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 この千楽の店名。僕は〝ちらく〟って読んでしまい、いつも〝4代目柳亭痴楽(ちらく)〟師匠のことを思い出します。
戦後一番早く真打に昇進した痴楽師匠は自らを〝破壊された顔の持ち主〟と言いながら
柳亭痴楽はいい男、鶴田浩二や錦之助 それよりずっ~といい男
の軽快な七五調のフレーズで日本中を席巻しました。
 義太夫出身という異色な存在でしたが(5代目)柳家小さん、(3代目)三遊亭可笑と若手三羽烏として人気を博しました。親友でライバルの可笑さんの突然の事故死による代役がきっかけできっかけでさらに人気が高まりました。痴楽師匠の七五調は亡くなった可笑さんのネタの影響を受けています。
〝痴楽綴方狂室〟、〝恋の山手線〟は伝説の名演です。
伝説の名演にご興味の方は⇨ https://www.youtube.com/watch?v=BeWXn6_I0aI&feature=youtu.be
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 暑い日でした。お通夜まで6時間もあるので喉を潤しておきましょう。
社長は下戸でしたが、奥さまがいつも相手をしてくださいました。
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 一番名物の〝カツハヤシ〟は分厚い豚肉で低温でじっくり揚げるのに時間が掛かります。
待ってる間にキャベツの漬物。
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 登場です。
でかい
これで普通盛り。大皿からはみ出しそう。
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 衣が薄くて肉が分厚い。理想的なとんかつ。
ハヤシライスのデミグラスソースも少し酸味と苦味が加わり、たくさんの量でも飽きのこない美味しいソースです。
 ところでハヤシライスを考案したのは「丸善」の創業者・早矢仕 有的(はやし ゆうてき)氏。彼は医師で滋養強壮の病院食としてハヤシライスを考案したという説があります。明治元年に彼は個人医院を開業して患者に食べさせたそうです。しかしデミグラスソースが日本に来たのは明治30年。彼のハヤシライスは当初、醤油や味噌で味付けされたと言われてます。今でも日本橋の丸善で元祖・ハヤシライスが食べられます。
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 この分厚さを見よ
柔らかくてジューシーな旨いとんかつです。
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華麗麺麭はいい男。アンパンマンよりいい男。

何じゃ、それ

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