〝年越しそば〟は12月31日の大晦日に食するのが一般的ですが、実は、そうなったのは長い歴史の中では最近です。昔は、立春が新年の始まり。その前日の節分が大晦日です。〝節分そば〟が年越しそばだったのです。
冬至は〝一陽来復〟と言われ「陰極まって一陽が生ずる」ことから〝復〟の字を〝福〟に変えて〝一陽来福〟のお守りが冬至から節分までの間に配られます。新年の幸運、金運を呼び込もうという風習があります。特に西早稲田の〝穴八幡宮〟のお守りは〝金銀融通のお守り〟として江戸時代から大人気です。
1時間30分待ってゲットしたお守り。どうか金運がやって来ますように・・・。![]()
おなかぺこぺこで馬場下町の交差点に戻ると斜め向かいに〝三朝庵〟。かつ丼発祥の蕎麦屋さんがあります。
暖簾の横には、〝冬至から節分まで 縁起物 融通そば〟の貼り紙もあります。
入口を入ってすぐに右にレジ。おばちゃんから食券を買います。
食券を持ってテーブルに着くと、スタッフが半券を残して厨房に注文を伝えます。
近くにある早稲田大学と当店の記念の品々がいっぱい飾ってあります。常連客だった大隈重信の写真もいっぱい。早稲田大学の創設者であり、内閣総理大臣も務めた偉人です。
これが元祖〝かつ丼〟。玉子とじのかつ丼は三朝庵が発祥という説があります。同じ早稲田の街に現在は福井に本店のある〝ヨーロッパ軒〟もソースカツ丼の発祥店もありました。かつ丼好きの当時の早稲田の学生が如何にハイカラだったのか窺い知れます。
三朝庵は〝カレーうどん〟の発祥店とも言われています。
でも今日は、縁起物の〝融通そば〟を天ぷらで頂くことにしました。
冬至は〝湯治〟につながり健康を連想。そして冬至と言えば〝柚子湯〟。柚子は〝融通〟で金銀融通にもつながります。
おなかもいっぱいになって店を出ます。
少々お年を召した看板娘さんが後ろから声を掛けます。
また来年もどうぞー。
何といい響きでしょう。この店の謙虚さが込められた挨拶と思いました。