梅田の鰻丼/人形町

おい、梅田お前んとこ鰻屋だろ。父ちゃんが鰻に梅干は食い合わせが悪いって言ってたぞ鰻屋にしては最低の名前だな
梅田少年の心は酷く傷つき、今に見てろと・・・。
そんな話があったかどうか知りません。 昭和38年創業の人形町〝すっぽんと鰻 梅田〟。の名物〝梅田丼〟は、鰻と梅干のマリアージュです。
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梅田少年は、子供の頃の悔しさをこんなカタチで訴えました。
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さて、どんな〝梅田丼〟が出て来るのでしょうか
ビールを飲んで待ちましょう。
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突き出しは、〝すっぽんの煮こごり〟
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ホントは、玉子焼きや板わさも欲しいのだけど、夜のメニューだそうで昼のつまみはありません。
〝梅田〟は、注文を受けてから鰻を蒸して焼くので出て来るまでに30分位掛ります。それでも満席のお客さま、ニコニコ顔で不平ひとつなしでその時を待ちます。
いよいよ鰻の登場
先ずは、連れが選択した〝白焼き丼〟。
梅田丼と並んで他の鰻屋であまり見かけないメニュー。
どちらも人気のメニューです。
鰻に串を打った〝筏(いかだ)〟をタレに浸けずに直火で〝蒲焼〟にしたもの。タレの味が一般的に濃いため白焼きにすると鰻本来の美味しさが口の中に拡がります。
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鰻の白焼きは、決して珍しくありませんが、丼ぶりは珍しい。鰻の白焼きは〝わさび醤油〟で食べることが多いので、白焼き丼の上には、わさびの大きなかたまりがちょこんと乗ってます。
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確かに、鰻丼なのにさっぱりとした味わい。特に何も浸けず、そのまま食べられます。
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お待っとうさんです。
名物〝梅田丼〟。
鰻の表面は、軽くタレを塗って焼かれてます。
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蒲焼は、ご飯と一緒に取り出しやすいように予めひと口サイズにカッティングされてます。
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うち1枚の鰻を捲(めく)ってみると・・・。
納得です。鰻ととご飯のあいだにあった〝美味しさの秘密〟。
梅干ペーストがご飯の表面に塗られてます。刻み海苔、青葱、胡麻。
シンプルですが。めちゃ旨い
こんなにも美味しいから。つい食べ過ぎるので〝食べ合わせ〟にしちゃったのではないでしょうか
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〝江戸料理の研究家〟としてご高名な千葉大学名誉教授の〝松下幸子〟さん。
先生のご研究では、〝食合禁〟にはふたつあるそうです。ひとつは、食べ合わすと不都合な結果が生まれるかも知れないという本来的な食合禁。中には、現代にも通じる科学的な根拠のあるものもあります。
もうひとつは、〝月禁〟と呼ばれるものです。他の月には食べても良いけどその月にはダメ。例えば〝鰻〟は4月と12月は食べていけないことになっています。現代では〝迷信〟として問題にされないですが、当時は生活の中で重要な役割を持ってました。〝鰻と梅干〟は食べ合わせになっていますが、実は、〝月禁〟に近い迷信のようなもの。もしかすると、〝あまりに美味しい組み合わせ〟は、人間を堕落させるので良くないという禁欲的な意味合いがあったのかも知れません。まあ、一度、人形町の美味しい〝梅田丼〟を是非、お召し上がりに
但し、お腹が痛くなっても知りませんけど・・・。

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