七蔵のばらちらし丼/新橋(どんぶりスコア18/20★★★★★)

新橋駅のゆりかもめ駅ビルエントランスに隣接する〝新橋駅前ビル1号館〟の2階にランチで超有名な〝天茶屋 七蔵〟があります。数多くのメディアに採り上げられて来ました。開店は1990年。40年近くの人気店。
ランチは〝稲庭うどん〟。秋田名物の熟成うどんに七蔵特製スープが付きます。
小(麺: 300g)    800円
中(麺: 400g)  1100円
大(麺: 500g)   1300円
このめちゃ美味しいうどんにミニ丼ぶりが300円で付きます。
1番人気は〝ばらちらし丼〟他にも鮪とイクラのミックス丼、鮪づけ丼、山かけ月見丼、鮪山かけ丼等々季節に合わせた海鮮どんぶりです。
一昨年まで、近くの新橋の医療法人に勤務。行こうと思えばいつでも行ける近さでしたが、ここの行列の長さは半端じゃありません。1時間の昼休みで戻れる保証がありません。
本日選んだのは、うどん小と一番人気の〝ばらちらし丼〟の1100円。小と言えども300g。ミニ海鮮丼と言ってもちっともミニじゃない。中なんか食べたら確実に食べ過ぎ。
イメージ 1
鮪、烏賊、イクラ、玉子焼き、椎茸等々の具がたっぷり。

イメージ 2

 稲庭うどんは、七蔵店主〝葛西剛男〟さんが秋田・稲庭町の製麺業者に特別に作らせたものです。小麦粉は厳選した中力粉。塩は、長崎五島灘産。それを地下100mから湧き上がる秋田、宮城、岩手三県にまたがる栗駒山麓の伏流水を用いて超多加水で練り上げ、手綯手延製法で4日間の長い時間をかけて麺の熟成を繰り返しながら造っています。

イメージ 3

 絶品のつけ汁はカツオ節、セロリ、鴨肉などをベースに出汁を取っています。それに鴨肉をペースト状にしたものとゴマペーストを加え、醤油、みりんなどで味を整えた100%自家製の特製つけ汁です。余ったつけ汁は割スープで飲み干します。

イメージ 4

 稲庭うどんにこんなに拘った店主は、プリンスホテル出身。和食の基本を知り尽くしています。夜は予約必至の居酒屋。うどんをメインに和洋の創作料理が人気。特に、和牛のローストビーフがおススメです。

 

花懐道の天ぷらの親子丼/新橋(どんぶりスコア17/20★★★★)

昨日訃報を受けました。珍しくないのですが、K君は自分より3歳も年下。少なからずショックでした。今の時代、60代前半の死は早過ぎです。2万人近い社員の中で、2回同じ職場で出会う友人は少ない。最初は、大阪本店の事務指導部という企画部門。そして2回目は、資金為替部。銀行の日々の運転資金を日銀、国内・海外の金融機関等から調達するという銀行の中でも特殊な部門です。日銀担当をしていた我々は、バブル時代に日銀接待の疑惑を疑われK君は連日、特捜の厳しい取り調べを受けて苦労しました。後任の彼ではなく、前任のワタシが取り調べを受けていたら果たして耐えられたかどうか・・・。とても強靭な精神の持ち主でした。

 息子から連絡を受け急遽ランチを一緒にすることにしました。新橋の〝花懐道〟。ワタシの銀行時代の先輩が経営するお店。今年1月22日にテレビ東京「日曜ビッグ 激セマ繁盛店2018」で放送され石ちゃん、内山君、紅蘭ちゃんと並んでワタシも顔をチョイ出ししました。
今日は夏日。東京の4月の気温で26.2度は過去3番目の記録。先日まで寒いと震えていたのが嘘のよう。喉が渇いたのでとりあえずクールダウン。
イメージ 1

何にしますかと店主の五味渕さん。初めから700円の天ぷら定食と考えてましたが、新メニューがあると言います。

〝若鶏と半熟玉子の天丼〟(700円)。芳賀親方が考えたそうです。
ランチに付く小鉢はそのままビールのつまみに・・・。こんなに出たら、もっと飲まなきゃ(笑)
イメージ 2

大食漢のワタシもびっくりする位のてんこ盛り。

イメージ 3

きのこの味噌汁と漬物も付いてます。

イメージ 4

半熟玉子の天ぷらにノックアウト。

イメージ 5

若鶏の天ぷらも大きくて柔らかいササミが3本入って満足するボリューム。

これまさに〝天ぷらの親子丼〟。多くの外国人は、生玉子や半熟卵を敬遠します。日本人は徹底した衛生管理の元、この生の玉子の美味しさを知っています。生の玉子を食べる幸せ。日本人に生まれて良かったとつくづく思います。
K君、また生まれ変わるなら日本ですよ
また会いましょう

花懐道のマイ・オリジナル天丼/新橋(どんぶりスコア18/20★★★★)

いつもお世話になっている〝新橋・花懐道〟。先日(1月21日)のテレビ東京「日曜ビッグ 激セマ繁盛店2018」に登場しました。ワタシもエキストラで出演。

イメージ 1

オーナーの五味渕さんは銀行時代の先輩。板長の芳賀さんは東京の代表的料亭だった〝胡蝶〟の花板だった人。名コンビのお二人が提供するのはリーズブルな価格の高級料亭・本格懐石料理です。

イメージ 2

最初に登場した元子役の内山君の大きなお腹が飲み友だちのМちゃんの背中にあたって思わず吹き出してます。

イメージ 3
ゲストが勢揃い。まいうの石ちゃんと草刈正雄さんの長女・紅蘭ちゃん。一番左も銀行時代の同僚・Tさん。脱サラして開業した五味渕さんのお店も今年で18年経過。
イメージ 4
激安の天ぷら定食(700円)でオリジナル天丼を作っちゃってもいいですかと石ちゃん。
イメージ 5
穴子を〝ホール・チャイルド〟と言って食べる石ちゃんに紅蘭ちゃんも爆笑。
イメージ 6

そんな訳で、今年初めての花懐道のランチは石ちゃんが作ったオリジナル天丼に挑戦です。

限定20食のランチはどれもお得感がありコスパがめちゃ高い。特に〝天ぷら定食〟は秀逸。これで700円。信じられません。
イメージ 7

本日の小鉢は〝カンパチと鯛のアラ〟。

イメージ 8
別皿に盛った天ぷらをご飯の上に並べ、天つゆをかけるとあっという間に石ちゃんのまいう天丼。石ちゃんがテレビで作ったのと同じ海老とホール・チャイルドの天丼です。
イメージ 9

実は、花懐道のランチに〝天丼〟もあります。その天丼は、その日の食材から店で決めた天ぷらが乗っかります。天丼の値段も700円。同じです。

別皿の天ぷらは7種類の天ぷらから好きな2種類と野菜の天ぷらです。だからオリジナル天ぷらが作れます。何通りあるかというと数学の組み合わせの問題ですから。
7種のタネで2種を選ぶと場合の数は、元の数をn。選ぶ数がrだから
nCr=n!/(r!×(n-r)!=21通りですね。昔は高校の数Ⅰ。今は数Aの問題です。
因みに、五味渕さんの娘さんはワタシと同じ都立高校出身です。
本格懐石料理は3900円~。2.8坪の激セマのお店ですが、安くて美味しい。是非、今年も宜しくお願いします。

せとうち旬彩館の今治焼豚玉子飯/新橋(どんぶりスコア15/20★★★)

あけまして、おめでとうございます
今年もどうぞ宜しくお願いします m(_ _)m

2018年最初の投稿は、昨年11月に〝西日本 B-1グランプリ@明石〟で見事ゴールドグランプリを獲得した〝今治焼豚玉子飯〟です。
新橋駅銀座口から徒歩1分。
1階は、香川、愛媛の特産品の物産館。〝香川・愛媛〝せとうち旬彩館〟の2階に〝レストランかおりひめ〟があります。
イメージ 1
愛媛県のイメージアップキャラクター〝みきゃん〟がお出迎え。
イメージ 3

 

レストランかおりひめのメニューの大半は、香川県のさぬきうどん。
今日から〝年明けうどん〟がスタート。
どこかのテレビ局のクルーが取材に来ていました。
イメージ 2

 

おっ~
突き当りの窓際に〝鬼瓦〟。愛媛県今治市菊間地区の特産品〝菊間瓦〟。
 厄除けと装飾を併せ持ち家を守ってくれます。この鬼瓦は起源を辿ればギリシャ神話に出て来る怪物〝メデゥーサ〟に到達。メドゥーサを模した石像ががシリアのパルミラで作られ、シルクロードを経て日本の奈良時代に伝えられたのがこの鬼瓦の元祖です。
イメージ 4

 

愛媛と言えば、〝伊予柑〟。
ジューシーな伊予柑をたっぷり使った〝伊予柑ハイボール(480円)〟。中村愛媛県知事も懸命に売り込みます。
イメージ 5

 

〝今治焼豚玉子飯〟と〝ミニさぬきうどん〟のセットは930円。
イメージ 6

 

白飯の上に焼豚。その上に2個の目玉焼き。
イメージ 7
イメージ 8

 

とろとろの半熟玉子を崩して焼豚と絡めます。
イメージ 9

 

イメージ 10

 

〝今治焼豚玉子飯〟のキモはこの〝タレ〟。
このタレがこのどんぶりの美味しさの決め手です。醤油をベースに水あめ、砂糖、糖みつや生姜、にんにくなどが入り甘くて濃厚なタレです。
 50年前の中華料理の〝五番閣〟賄い食だった〝焼豚玉子飯〟。あまりの美味しさに廃店後も五番閣出身の料理人によって受け継がれ、やがて今治のソウルフードになりました。現在では市内で20店舗ほどが提供しています。
イメージ 11

 

そして、隣の香川県のミニさぬきうどん。
コシのあるうどんは人気です。
イメージ 12

 

お土産にこの魔法のタレを買いました。
家でも真似しようかと思います。

山路のさんま丼/新橋(どんぶりスコア19/20★★★★★)

さんまは目黒に限る
とは落語の世界ですが、「目黒のさんま 菜の花」という居酒屋のランチに〝さんまの蒲焼丼〟があると聞いて出掛けてみました。ところがランチメニューに丼モノはありません。仕方なく700円の気仙沼〝さんまの塩焼き定食〟で我慢。我慢と言っても脂が乗って結構美味しかったですけど。

イメージ 4


捨てる神あれば拾う神あり
きっと〝山の神〟なんでしょう。同じ日の夜、新橋の〝割烹 山路〟が美味しいさんまのどんぶりをご馳走になりました。

イメージ 1

 

さんまが出て来る予感はありました。
ワタシが勤務先する〝株式会社ねこぱんち〟。満木 葉子社長が漫画家・寺沢大介先生から紹介された割烹 山路です。寺沢先生は、〝ミスター味っ子〟や〝将太の寿司〟等グルメ漫画の草分け的な重鎮。今でこそグルメ漫画の第一人者ですが、ミスター味っ子を描き始めた30年前、先生は寿司のことがよく分からず、六本木にあった〝山路〟という有名な寿司店に400回通って勉強しました。その山路にいらしたのがここの山路の店主・畠山 義春さんのお父さん。故郷の盛岡で寿司店を開いた時にオーナーから〝山路〟の暖簾を分けて頂きました。やがて六本木の山路は閉店。
 そして昨年夏に義春さんが新橋に小さい割烹 山路を開店させました。奇しくも、寺沢大介先生が開店1か月後にその経緯を〝ビックコミックオリジナル〟に掲載。この割烹の開店を応援をされました。
イメージ 2
 先日、満木社長は仕事の関係で山路を訪問。その時、義春さん、ご両親からさんまの賄いご飯をちゃっかり頂きました。よせばいいのにその経緯をFacebookにアップしたものだから寺沢先生とワタシからズルいとっ突っ込みを入れられました。(笑) しかし、寺沢先生もワタシにチクリ。
最近は僕より通ってるそうで・・・
はいっ、気に入ってます。
それで、義春さんは、きっとさんまを用意するかなって・・・。
予感的中これが待ちに待った山路のさんま丼。
イメージ 3

 

ホントは、義春さんはどんぶりにするつもりはなかったのですが、昼に食べ損なったワタシが拝み倒してむちゃぶり。
このさんま丼、実は凄く手間が掛かってます。次の工程でさんまを焼いています。
ウロコを取り、背開きにしてハラワタ、背骨を取る。中落ちを削る。
小骨を丁寧に全て取るハラワタと中落ちを戻し、開き閉じて串を刺す。
じっくりと焼いて、骨煎餅にした背骨を添えて。どこから食べてもハラワタの旨みと脂が楽しめるようにします。
この工程、お分かりの方もいらっしゃると思いますが、〝銀座矢部〟の有名な〝さんま炭火焼き〟の作り方です。この手抜きのない徹底した丁寧さを義春さんは勉強されました。矢部さんは、微細な小骨まで刺抜きで抜去しますが、義春さんは食感の楽しさを残すために細かい骨はあえて少しだけ残しています。
 寺沢先生の山路応援歌はこれだけでは終わりません。先月23日に出版された〝PRESIDENT プレジデント〟。寺沢先生の〝人におしえたくない店〟が掲載されました。グルメ家・寺沢 大介先生が厳選した2か店のひとつが〝山路〟です。
イメージ 5イメージ 6
 さんま丼は山路の定番ではありません。しかし予約される時にご相談ください。
そして、寺沢先生が400回通った六本木の山路にいらした義春さんのお父さんは、割烹 山路のランチでお寿司と蕎麦のセットをお手頃の価格で提供しています。こちらの方もお気軽にご利用ください。

尾崎幸隆丼の究極の天然マグロ丼/白金高輪(どんぶりスコア18/20★★★★)

三田線・南北線〝白金高輪駅〟の4番口に直結した場所に〝尾崎幸隆丼(どん)〟があります。麻生十番の〝尾崎幸隆〟の姉妹店。尾崎幸隆は 人の名前でなく今、注目の和食レストランの名前。オーナーの名前でも総料理長の名前でもありません。 オーナーは、〝吉村 隆〟さん。吉村さんが惚れ込んだ宮崎の〝尾崎牛〟を生産する〝尾崎 宗春〟さん。築地市場No.1の鮪専門仲卸〝やま幸〟の社長〝山口 幸隆〟さん。吉村社長が尊敬するお二人の苗字と名前が合体した〝究極の和牛と生本鮪〟の店が〝尾崎幸隆〟です。

イメージ 1
 白金高輪の〝尾崎幸隆丼〟は、その尾崎幸隆のどんぶり専門店。麻布十番のお店には4回ほど行きましたが、こちらの店は初めて。築地・やま幸の鮪の美味しさはよく知っているのでとても楽しみに来ました。
  限定10食の〝サービス丼〟は運よく残ってました。ワタシで最後。
ここでは、レジでオーダーをします。オーダーメイドのどんふりです。
まず1,080円のサービス丼は三種のマグロが乗っています。
突先、尾の身、赤身。
突先は鮪の頭の付け根部分です。よく動くので鮪の味が濃い部位であり、この部位のから取れる身の量が僅かで、幻の素材です。
尾の身は文字通りしっぽの部分。テイルステーキなどによく使われます。
イメージ 2
どんぶりを選んだら、次に米。
その日ごとに異なる白米かオリジナル二十一雑穀米を選びました。
量も小(150g)、並(200g)、大(250g)から選択。特盛(350g)は+100円。
そしてお酢の選択。
赤酢、白酢、酢なしもOK。
ワタシは大の赤酢。
そして、トッピングに9種の海鮮具(300円)。
イメージ 3

これで超豪華。

イメージ 4

光の加減で赤っぽくなりましたが、赤酢と雑穀米はとても合います。

イメージ 5

さすがマグロは美味しい。しかも酢と雑穀米のご飯がめちゃ旨です。

カフェネストのステーキ丼/麻布十番

 今日、4月14日。1年前に熊本で大きな地震がありました。震度7の巨大地震。阿蘇山火口へのルート、阿蘇大橋が崩落したのは2日後の本震の16日。僅か2日間で震度7のMAX大地震が2度も起きました。1年経った今もまだ地震の傷跡は大きく。痛ましい限りです。東日本大震災の悲惨さがあまりにも大きくて、この巨大地震の悲劇の印象が薄いのは悲しいことです。
イメージ 1
 2011年3月11日。地球の地軸の傾きにも大きな影響を及ぼすほどの巨大地震から1か月後。4月13日。株式会社ねこぱんち が創業。現在、ワタシが顧問を務める会社です。今日から創業7年目に突入。ねこぱんちの社長は満木 葉子。可愛いくて美人のねこ顔。彼女の炭水化物大好きなのに痩身な体躯の何処にそれだけのパワーがあるのか・・・。
 コノハナノサクヤビメ(木花開耶姫)の昨夜、満木社長から創業7年目の祝賀会をやりたいので来てくださいとのお誘い。はいっ、喜んで・・・。祝賀会会場は会社本社の目と鼻の先。麻布十番の〝カフェ・ネスト〟 。nestは居心地の良い巣ごもり。住み家のことです。
2011年4月13日。満木葉子さんは、東日本大震災から1か月後という経済環境最悪の時期に会社設立を決意。細心かつ大胆が彼女の性格です。
同時期、ネストのオーナー川原大作さんも悩んだ末にネストオープンを決断。近くて美味しいランチのあるネストの常連に満木さんがなるのに時間は要しません。しかも二人は鹿児島の同郷。川原さんのご実家は鹿児島の精肉店。満木さんも鹿児島の製茶業者と仕事上のつながりが深い。食つながりで意気投合は当然の成り行きです。
イメージ 2
左膝を痛め、ダイエット中のワタシは、大好きな日本酒をセーブして蒸留酒にウエイトをシフト。ファースト・ドリンクも角ハイボール。
イメージ 3
ファースト・プレートは〝初がつお〟。日本で一番早い鹿児島の初ガツオです。
綺麗なピンク色。表面を軽く炙っています。ソースは洋辛子をベースにしています。川原さんが言うには江戸時代も和辛子とカツオはマリアージュしていたと・・・。
イメージ 4
ふた皿目も走りの鹿児島筍。こちらも炙っています。ソースはバーニャカウダー。白味噌を使った和製バーニャカウダーです。
イメージ 5
バリスタの阿部クンがダイエット中のワタシに余計なモノを持って現れました。
ボクが造った初めての酒です。
だから
と、言いたいところですが、好奇心が先立ちました。茨城県桜川市の西岡本店が醸す〝花の井〟。純米吟醸生原酒で18度あるどっしりした酒。地元の食米・コシヒカリを酒米としたそうです。阿部クンは一部工程しかやってないと思いますがなかなかいい出来です。
イメージ 6
タラの芽と蕗の薹の天ぷら。春ですねえ。
イメージ 7
気を取り直して焼酎に切り替え。
珍しい北海道の〝昆布焼酎〟の〝喜多里〟。ジャガイモのメークインと昆布で造った蒸留酒。これ旨いです。
イメージ 8
北海道つながりでジビエの鹿のステーキ。カシスの甘さとマスタードの辛味で美味しく頂きました。
イメージ 9
またまたオジャマ虫の阿部クン。これを持って現れました。
黒い古代米で醸した日本酒は古酒のような色をしています。
ラベルは筑波大学の学生さんが描いたとのこと。可愛いイラストに惹かれて頂くことにしました。酸味と甘みはワタシ好み。美味しいです。
イメージ 10
〆は、鹿児島の黒毛和牛のステーキ丼。ココット鍋で炊き込んだご飯です。甘めの醤油と胡麻がアクセント。
イメージ 11
イメージ 12
川原シェフが恭しくプレートを持って現れました。
リンゴのシャーベットと抹茶のフィナンシェ。
イメージ 13
ねこぱんちのロゴの〝猫の手〟もあり〼。
イメージ 14
阿部クンが撮ってくれました。10周年は銀座自社ビルだねっ。
イメージ 15

新橋ほそ川のクロシビカマスご飯/新橋

イメージ 1

イメージ 2
 友人のМさんが秋田の雪の茅舎新酒・純米大吟醸ナンバリングと2003年古酒の隠し酒を手に入れたので美味しいお店で口開けしたいとの申し出。
 だったらここでと新橋・ほそ川さんを提案。2015年ミシュラン☆店にもランクインしたことがある実力店。美味しい酒に合う申し分ないお料理が食べられます。先日も山形の14代の高木酒造が醸した焼酎〝鬼兜〟を持ち込ませて頂くというむちゃぶりの連発。
 優しい細川店主は快く引き受けてくださいました。
イメージ 3細川さん、今日の食材は何ですか
と質問するとにっこり笑って
春がいっぱいのモノですよ・・・。
こういう時は、やばい。きっと凄い食材が出てくる筈。
靖国神社の標本木の桜が21日に8輪咲いて全国トップの開花宣言をしたのにその後一向に暖かくなりません。今夜も花冷え。
そんな夜に春いっぱいの料理ってワクワクしますよね。
 チェイサー代わりのビールで止喝感を得てナンバリングの開栓。
米の酒の旨味とコクのあるタイプ。吟醸香は乏しいがふくよかな香りが新酒の華やかさを表現しています。
 この純米大吟醸に合う春を象徴するお料理は何でしょうか。
〝桑名・蛤と筍のお浸し〟。ふっくらした蛤と旨みがぎゅっと入った出汁。
そして、〝ホタルイカの沖漬け〟。蛤もホタルイカも今が旬。
イメージ 4
イメージ 5
春到来の椀は〝金目鯛〟。千葉の安房小湊で揚がった上物。脂が乗ってふわふわ。
イメージ 6
刺身の4点盛りも春を告げる〝鰆の炙り〟、〝シマアジ〟、〝城下かれい〟、〝アオリイカ〟。
イメージ 7
肉厚の〝太刀魚の漬け焼き〟。
イメージ 8
ここで酒を変えねばなりません。新酒に変わって14年貯蔵した古酒〝隠し酒〟。新旧交代です。熟成タイプの酒にぴったりのお料理。
さらに古酒を引き立てる珍味が登場。
左から〝へしこ〟、〝鰊の切込み〟、〝みうるか〟。
へしこは福井の伝統料理。塩漬けした鯖の糠漬け。かなり塩辛いのが一般的ですが、ここのへしこは旨味が滲み出ています。透明感のある熟成したベーコンに似た味。
〝鰊の切込み〟は北海道の郷土料理。鰊を生魚のまま切り刻み発酵させたもの。
〝身うるか〟は大分県の伝統料理。鮎の塩辛を〝うるか〟と言いますが、これに鮎の身も入れたのが〝身うるか〟。お酒を持参してくださったМさんは、熱狂的な鮎好き。突然の身うるか登場に小躍りしていました。
イメージ 9
春野菜の天ぷらもありました。この〝作〟のプロトタイプや〝豊盃〟も追加で飲んだのでこの辺りから怪しくなって・・・。細川さんが残った古酒を燗にしてくださいました。
イメージ 11
〆の炊き込みご飯は珍しい〝クロシビカマス〟。口が大きく歯が針金みたいです。背びれも刺々しく調理が大変そうですが、とても美味しいと言われています。骨が多いので骨切りが必要ですが、鱧とは逆に皮の方から行っちゃいます。゛ッ品の〆ご飯でしたね。
イメージ 10
表に出ると、うっ~寒い
もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか🎶
しないしない。しっかり厚手のダウンコートを着込んで家路を急ぎました。

尾崎幸隆のトリュフごはん/麻布十番

〝尾崎幸隆〟。

人の名前でなく今、注目の和食レストランの名前。オーナーの名前でも総料理長の名前でもありません。
オーナーは、〝吉村 隆〟さん。吉村さんが惚れ込んだ宮崎の〝尾崎牛〟を生産する〝尾崎 宗春〟さん。築地市場No.1の鮪専門仲卸〝やま幸〟の社長〝山口 幸隆〟さん。吉村社長が尊敬するお二人の苗字と名前が合体した〝究極の和牛と生本鮪〟の店。〝尾崎幸隆〟です。
イメージ 1
店名の横に〝愛〟。上杉謙信の武将・直江兼続の兜を彷彿させますが・・・。着物姿の素敵な女将さんにお聞きすると、
皆はんの愛の笑顔に支えられてます。
と、痺れる京都弁。東男(あずまおとこ)は京女のイントネーション弱いのです。 女将の名は、〝迫田 奈々美〟さん。迫田新総料理長の奥さま。最近東京に来られたとそうです。
イメージ 2
まずは、いつもの生ビール。クリーミーな泡に唇が引き寄せられます。
イメージ 3
〝愛印の箸〟の前に置かれた椀。
いきなり〝すっぽんの一口スープ〟。すっぽんを煮て上澄み液だけを丁寧に取ったもの。本格京料理人だからこそ出来る凄ワザです。
イメージ 4
じゃあ、いただきま~す
イメージ 5
名残りの鱧と走りの松茸の共演。贅沢な絶品の茶わん蒸し。
イメージ 6
いきなりステーキの如く、いきなり登場の尾崎牛〝もも肉のたたき〟。なんと繊細な和テイスト。
尾崎牛は、宮崎で〝尾崎 宗春〟さんが生産している肉牛。宮崎牛と違って尾崎さんだけが育てる人気のブランド牛を指します。脂のサシが多い他の和牛と違って赤身部分がしっかりと旨いのです。尾崎牛は、血統ではなく育て方。飼料の種類、配合の仕方などの与え方です。常時1,000頭位しかいないのに尾崎牛の名前の料理が多すぎると言われてます。ホンモノの尾崎牛はここで味わえます。
イメージ 7
またまた、いきなりの〝本鮪の突先(とっさき)丼〟。これが噂の〝尾崎幸隆丼〟のミニバージョン。突先とは、鮪の頭の付け根部分。この部位は、よく動くので味が濃厚。人気の稀少部位で、100㎏の鮪から取れるのは、脳天0.6㎏、三角0.5㎏、突先1.5㎏、尾の身2.0㎏です。美味しいと分かっていても仲卸から購入できる店は限定されます。
イメージ 8
お椀は、〝甘鯛〟。青々とした〝新銀杏〟が秋の予感。
イメージ 9
お造りは、〝メイチダイと新サンマ〟。メイチダイは、〝目一鯛〟と書きます。目が大きいので名付けられました。漁獲量が少なく、味が良いのでその筋では人気の高級魚です。走りのサンマもまだまだ値段が高い。
イメージ 10
メイチダイの薬味に〝かんずり〟が添えられています。かんずりは、新潟県妙高の唐辛子味噌。このピリ辛が旨辛です。
イメージ 27
新サンマには、〝サンマの肝醤油〟。このひと手間が大切です。
イメージ 28
焼きは、〝銀だらの西京焼き〟。
あ~ぁ、白いご飯と一緒に食べたい
イメージ 11
箸休めに〝もずく酢〟。繊細な能登産。
イメージ 12
〝本鮪の握り2貫〟。さすが〝やま幸〟の本鮪です。
イメージ 13
人気の〝蟹クリームコロッケ〟。予約人数分の蟹しか用意されていません。もし2個食べたいのなら事前に注文するしかありません。スタッフたちにもイチオシの人気。キャンセルがあった時しか自分たちは食べられませんとスタッフ。
イメージ 14
割ってみると、その人気の理由が分かります。
これ蟹クリームコロッケじゃない
蟹コロッケだ
いえいえ、少しだけホワイトソースのクリームがつなぎに入っています。
イメージ 15
強肴(しいざかな)の〝尾崎牛の炭火焼き〟。ポテサラが添えられています。強肴とは、もう一献の酒を進めるための一品。尾崎牛の味をじっくり噛みしめながら杯を重ねます。薬味には、ホースラディシュ(西洋ワサビ)と塩。
柔らかくて、脂っぽくなくて・・・。するっとお腹に落ちて行きます。
イメージ 16
イメージ 17
杯を重ねた証拠写真。この他に〝烈〟の純米大吟醸も・・・。
イメージ 26
お茶碗に少量のご飯。
何だろう
左が北海道の〝ゆめぴりか〟。右が岐阜の〝龍の瞳〟というブランド米。龍の瞳は、岐阜の下呂市で発見されたコシヒカリの突然変異種。通常のコシヒカリの1.5倍の大きさ。粘り、香り、弾力に優れています。どちらか気に入った方で〆を出しますと・・・。
イメージ 18
 迷わず、初めて食べた龍の瞳をチョイス。
出て来ました。
なんじゃこれっ もしかして、トリュフ
ピンポ~ン。正解です。
ご飯の上にトリュフ
これで食べるの 美味しいのだろうか
ちょっと不安。
イメージ 19
トリュフを除けると下に温泉卵。
あはっ、これ、かき混ぜろということですね。
イメージ 20
こうなりました。TKG with トリュフ。トリュフの玉子がけご飯です。
この旨さはやばい。
イメージ 21
良型のあさりの味噌汁。
イメージ 22
漬物もいいね。
イメージ 23
デザートのフルーツ。
スイカ、シャインマスカット、メロン。
イメージ 24
大葉のアイスクリーム。
イメージ 25
 直江兼続は、〝愛〟の兜を付けました。この〝愛〟は、LOVEの愛ではなく、愛染明王(あいぜんみょうおう)の〝愛〟です。愛染明王は、密教仏教の信仰対象でありますが、その顔は、恐ろしい憤怒の形相です。愛の笑顔は、優しいばかりでありません。時には、相手を徹底的に踏みつぶすほど強大なチカラが秘められています。愛の本質は強さです。
帰りに、料理長と女将さんの迫田ご夫妻が店の外まで見送ってくださいました。その笑顔は愛に満ち溢れていました。慣れない東京生活かも知れません。また、食べに来ます

荒井商店のロモ・サルタード/新橋

〝荒井商店〟

店名から想像するのは、金物屋か米屋。
ここが、日本のペルー料理の頂点にいる店だと知っている人は、相当の食通です。
部長、今日のお昼は何食べましたか
総務・人事部は、女性4名。男性3名の計7名。
昼食後の楽しみは、会社のある新橋界隈のグルメ情報の共有。
部長、ここから徒歩2分のとこにミシュラン・ビブグルマンの店がありますよ
な、なぬ~
果たして、会社から126歩の至近に荒井商店がありました。
イメージ 2

荒井商店の店名は、オーナーシェフが〝荒井隆宏〟さんだから・・・。フレンチの名店・オテル・ドゥ・ミクニ(HOTEL DE MIKUNI )のご出身。実力派シェフです。

イメージ 1
「これがないと始まらない」というキャッチ。ペルーのビール・クスケーニャ。インカの黄金ビールとして世界に知れ渡ったマチュ・ピチュのビール。
初めて飲みましたが、とても美味しい。
今から始まる素敵なドラマの予感。
イメージ 3
何やら見たことのないものが登場。
芋っぽい。
〝ユカ芋(キャッサバ)のフライ〟。ユカ芋とかキャッサバというあまり聞きなれない名前ですが、〝タピオカ〟の原料がユカ芋。この芋がタピオカのような透明感のあるつぶつぶになるのもびっくり。
イメージ 4
ユカ芋の横にあるソースは、荒井商店・鉄板の〝アヒソース〟。
アヒリモというペルーの唐辛子を玉ねぎと一緒に炒めてミキサーでペースト状にしたものです。このアヒソースは、魔法の調味料。少しビリ辛で肉やポテトフライなどを浸けて食べると最高です。
イメージ 5
〝海鮮セビチェ〟
セビチェは、魚介類のマリネ。荒井商店の看板料理です。その日の仕入れで使われる魚介類は変わります。
 今日のセビチェは、ホヤ、真鯛、ウニと豪華絢爛。食いしん坊揃いなのでいい食材を揃えて頂きました。
ポイントは、赤玉ねぎのスライス。ビリ辛に仕上げるためにアヒモリを使うこと。
イメージ 6
セビチェに合うのは、〝インティパルカ〟の白ワイン。 ケチュア語で〝太陽の谷〟を意味します。ペルーワインの歴史は古く、スペイン植民地時代からワイン造りが始まっています。インティパルカのブランドが生まれたのは、1880年。廉価ですが、とても美味しいので荒井商店のハウス・ワインになっています。白のインティパルカは、ソービニョンブランです。
イメージ 7
な、なんと美しいお料理が来ました。荒井シェフが書かれたペルー料理のレシピ本〝ちょいラテンごはん〟の中で、〝黄色いマッシュポテトのツナマヨサンド〟として紹介されました。
 まるでケーキのような〝カウサレジェーナ〟。
ジャガイモの原産地は、ペルーとボリビアにまたがる高原地帯のチチカカ湖周辺と言われ6世紀以前から栽培されています。そして、マッシュポテトの中に、ライムとオリーブオイルと黄色の唐辛子のペースト「アヒ・アマリージョ」を入れた黄色いポテサラは世界のポテサラの原点です。
ペルー料理は世界一美味しい料理。2013年の料理業界専門家が選ぶ世界のベストレストランに2店舗もペルー料理店が選ばれ、世界の注目を浴びました。今日の荒井商店のカウサレジェーナにサンドされたのは、アボガドとマヨネーズで和えたズワイガニの2層。添えられたのは、ペルーのオリーブです。ここにポテサラの歴史が凝縮されています。〝インティパルカ〟の赤ワイン。
イメージ 8
赤ワインの苦手な友人のまーしゅに黒ワインだったら
と勧めたタナの黒ブドウを使用した、〝インティパルカ〟の赤ワインです。まーしゅに大人の味が分かるようになって欲しい。 タンニンの利いたフルボディの辛口です。旨い
イメージ 13
牛ハツの〝アンティクーチョ〟。
ベルーの屋台料理に欠かせない逸品。黄色い唐辛子の〝アヒ・アマリージョ〟に浸け込んで串焼きにします。串の先端に〝インカのめざめ〟が刺さってます。インカのめざめは、ペルーの高級ジャガイモ〝ソラナムフレファ〟種を日本向けに改良したもの。普通のジャガイモに比べて圧倒的に糖度が高く、甘みと濃厚な味わいが特徴。この記事を書いている我が家の冷蔵庫にも美味しいけど栽培の難しく流通量の少ない幻のインカのめざめが収納されています。同僚の経理部長が筑波の家庭菜園で栽培し、収穫しました。
イメージ 9
フィナーレが近づいて来ました。
〆の〝ロモ・サルタード〟。
19世紀中頃に、ペルーにやって来た中国人(広東人)の影響を受けて生まれたペルーの中華料理(チファ料理)です。インディカ米が添えられた牛肉の野菜炒め。今夜は、牛ヒレ肉を使用した極旨のロモ・サルタードです。そして野菜炒めの中にも、フライド・ポテトが・・・。
イメージ 10
イメージ 11
デザートです。
〝ピカロネス〟。ペルー№1のスイーツ。マッシュカボチャに小麦粉を加えて練り上げドーナツに揚げたお菓子です。ポテトフライとアイスクリームが添えられました。
イメージ 12
楽しくて美味しい夢の饗宴はあっという間に終了。世界一の美味しいペルー料理のキモは、ジャガイモ。ジャガイモフリークのワタシにとって外せない店を見つけてしまいました。

新橋ほそ川の蕗味噌茶漬けとバラちらし/新橋

青天食日
青天白日は、中華民国の国旗にも国章にもなっている〝よく晴れわたった青空と日の光〟。転じて、少しも後ろ暗いことがなく潔白な心を例える言葉です。しかし、店内の書は〝青天食日〟。これはいったい

イメージ 1
うちの表札を書いてくださった書家先生から頂いた四字熟語(成語)です。〝食〟は、健康なカラダを造るものであり、一点の不安もなく安全なものでなくてはなりません。
そう答える店主の〝細川 敦史〟さん。管理栄養士から調理の世界に転身し、 〝ほそ川〟をミシュラン店(2011-2015年)に高めた凄腕和食職人。この書は細川さんの座右の銘なのですね。
イメージ 2
 いつものビールと今日は、ちょっと違います。
2011年創業の日本クラフトビール株式会社(現・Far Yeast Brewing株式会社 )が造った和のクラフトビール。
「馨和 KAGUA」のBlancとRouge。Blancは、フレッシュな柚子の香り。Rougeはどっしり濃厚でスパイシーな山椒の味わい。でもどちらも生産は、ベルギー。ビールの民主化は、既にボーダレスになっています。
イメージ 3
突き出しは、〝筍の木の芽和え〟と〝沖縄の自然薯短冊きり〟。
イメージ 4
春告げ魚〝白魚の天ぷら〟。
イメージ 5
〝金目鯛と蓮根餅の椀〟。
だしの旨さに唸ってしまいました。
免疫力を高める〝ハナビラタケ〟も入ってます。
イメージ 6
日本酒も素晴らしいラインアップ。気になるモノばかりです。
イメージ 7
しめ関さば、おこぜ、 雲丹、アオリイカ。
しめ鯖を鯖の頂点・関さばで造るとは・・・。
見た目が怖いおこぜも刺身になっちゃうと単に美味しい白身魚です。(笑)
アオリイカの熟成加減が最高。魚介類は釣りたてが一番旨いは誤解です。寝かせると美味しくなるものが結構あります。
イメージ 8
メニューの中ですぐに気になったのが雅山流の裏バージョン。
期待を裏切らず旨い
イメージ 9
〝桜エビのかき揚げ〟。
ほそ川の天ぷらは、余分な油を一切感じずカラッと揚がっています。カラダにも間違いなくいい
イメージ 10
是非試してみてください、と店主が出して来た酒。
聞いたことがない名前。〝裸島〟。
細川さんは、衝撃的な話をし始めました。
この酒は、ノルウェーで醸された日本酒です。しかも山廃。
〝裸島〟は、酒蔵の〝ヌウグネ・エウ(Nøgne Ø)社〟の社名です。Nøgne〟は日本語で〝裸〟。〝Ø〟は、スラッシュ付きの0。(ゼロとオーを区別する為に斜線を入れています。) つまりホントのまっ裸。何にも無い裸一貫なんです。酒米は、北海道産の吟風を輸入して造っています。
熱心に語る細川さん。ご自分の生き方と重ねたのでしょうか・・・。熱き思いを感じました。
イメージ 11
ノルウェーと言えばサーモン。
〝ときしらず〟の塩焼き。食通の間で絶賛されている北海道産の絶品鮭です。日本酒度は+3とかなりの甘めですが、山廃の強い酸味で切れが良く、スピリット好きのノルウェー人も好む味だと想像しました。ノルウェー産の酒・裸島に日本の濃厚な鮭は実に絶妙なペアリングです。
イメージ 12
〝玄米ごはんとアオヤギのヌタ〟。
玄米は精米して白米にする過程で失う糠や胚に含まれる多くの栄養素を有しています。食べることは健康になること、管理栄養士の細川さんが大切にする視点です。
イメージ 13
あれば必ず飲むことにしている〝農口〟。またここでもお会いしました。山廃が続きました。
イメージ 14
〝このわた〟です。
ナマコの腸。ナマコ100貫から腸8升が、腸1升からこのわた7合ができるとされます。つまり、375キロのナマコから出来るこのわたは、僅か1.3キロ位。ナマコの腸はチョー稀少な珍味。
日本三大珍味は、ウニ、カラスミ、このわたです。
イメージ 15
〝新ワカメと筍饅頭〟。
ワカメと筍のペアリングは定番。その筍を和食のプロは饅頭に・・・。筍の素揚げとコシアブラの天ぷら。器から春が溢れ出ています。
イメージ 16
〆の酒は何がいいかお聞きするとこれを勧められました。
長野県・諏訪市の酒ぬのや本金酒造が醸す〝本金 吟醸純米酒〟。フルーティーな芳香があるがボディーもしっかり。厚みのある旨口の酒です。
イメージ 17
〆に出て来た感動のお茶漬け。
この時期、蕗味噌は珍しくないがお茶漬けで食べるのは初めて。
しかも、この蕗味噌、今までとは違うなあと思っていたら細川さんが種明かし。鹿肉と鹿肉の出汁が味噌に入ってるとのこと。しかも1週間前にこの味を完成したという新メニューでした。
イメージ 18
デザートは、〝黒糖のババロア〟。
旨さにノックアウト。連れの一人がデザートのお代わり。聞くと、時々いらっしゃるとか。
イメージ 19
新橋ほそ川を初めて訪問したのは1か月前。
海鮮バラちらし(1,200円)のまるで宝石箱のようなランチ。あまり人に教えたくないメニューです。
イメージ 20
イメージ 21
 美味しいお料理とお酒をたくさん頂きましたが、カラダの中からキレイになった気がしたのは管理栄養士の細川さんのマジックかも・・・。
 新橋・ほそ川。蕎麦屋ではありません。

瀬尾の鶏そぼろ丼/麻布十番

日本のおっさんが大好きな〝焼き鳥〟。高架下の縄のれんを潜るとモクモク立ち上る煙幕。気の合った仲間とひざ突合せ、串は左、猪口は右。
そんな喧騒の中の焼き鳥をしょっちゅうパクついてます。が、麻布十番に大衆〝焼き鳥屋〟のイメージからほど遠い高級感たっぷりの素敵な〝焼き鳥レストラン〟があります。そして、この焼き鳥屋さん、とても人気が高く予約の困難な店です。大変、お世話になった仕入先会社のS社長さんが数か月前に予約。送別会をしてくださいました。
麻布十番の洒落た街。ビルの地階にある〝鳥善 瀬尾〟 。オーナーシェフの瀬尾博之さんは、1968年東京生まれの46歳。20歳代の時に食べた東京・勝どき〝鳥善〟の焼き鳥に感動して弟子入り。10年修業をして独立しました。現在は、麻布十番と、リニューアルした東京ステーションホテルに〝焼鳥 瀬尾〟の2店を経営しています。
イメージ 1
イメージ 2
ゆったりとしたカウンター。すぐ斜め前の〝焼き場〟には、瀬尾さんが精悍な感じですくっと立っています。お弟子さんたちが親方のサポートですぐ横に控えています。控えめな店主も弟子たちも黙々と仕事を続けます。静かな店内にジャズのBGMが流れます。
やっぱこれでしょ。ファーストドリンクは、生ビール。
高級店も大衆店も・・・。
イメージ 3
突き出しの〝漬け物〟。
実にシンプルな〝糠漬け〟。
瀬尾が、焼き鳥で真剣勝負をしている予感。
イメージ 9
 緊張の中で出てきた〝鶏わさ〟。
普段も食べ慣れている鶏わさですが、いつもとどこか違う美味しさ。
イメージ 4
 出汁ジュレの掛った野菜サラダが置かれました。
イメージ 10
緊張で喉が渇いたせいもあり、あっという間にビールを飲み干し、次にウイスキー・ハイボール。
イメージ 19
 いよいよ一本目の焼き鳥が登場。
〝せせり〟です。ネック。鶏の首の剥き身。
ニワトリって首をくるくる動かすでしょ。ネックは、筋肉の発達した部分で、しかも一羽から採れるのはほんの少し。稀少部位です。塩で頂きました。
イメージ 5
好物の〝もも肉〟。しかも美味しいタレで・・・。
イメージ 6
〝つくね〟です。
ワタシ、焼き鳥のつくねが殊の外大好き。
瀬尾のつくね絶品です。軟骨が入って食感も楽しい。
大根おろしとウズラの卵に浸けて食べると一層美味しい。
イメージ 7
イメージ 8
見てすぐ分かるように〝ペコロス(小タマネギ)焼き〟
焼き野菜は、とても美味しいです。特に、当店が使っているのは、〝ウバメガシ(姥目樫)の紀伊備長炭〟。備長炭の中でも希少な最高級品です。普通の樫の備長炭に比べてもギュッと圧縮された比重の高い炭。火力も非常に強く、ジューシーな美味しさを一瞬に封じ込めます。
イメージ 11
焼酎の水割りを頂きました。残念ながら雲海そば焼酎ではなかったな。
 イメージ 20
美味しい〝血肝〟。鶏のレバーです。
焼き鳥の神髄は、血肝の旨さ。新鮮な血肝を手早く処理できるかによって旨さは決定的に違います。惜しいことに、お招きくださったS社長。ホルモンが全くダメで・・・。ホルモン好きのワタシの為にムリしてくださり、ホントに申し訳ありません。
イメージ 12
これも野菜焼き。〝グリーンアスパラ〟。
イメージ 13
これも稀少部位。〝ちょうちん〟です。
鶏は、一日一個卵を産みます。このちょうちんは、殻と白身に分かれる前の黄身がまだ胎内にある状態で取り出したもの。つまり一羽に一個しか採れません。しかも雌だけ。ちょうちんを口に入れるとパチっと皮が破けてとろっと口の中に黄身が流れ出します。うっ、旨い。
イメージ 14
瀬尾の人気〝手羽先〟。ジューシーで熱々。焼き具合も最高
イメージ 15
いよいよ〆。S社長は、〝鶏スープの雑炊〟。
美味しそうなので写真を撮らせて頂きました。
イメージ 16
ワタシは、〝鶏そぼろ丼〟。
鶏の挽き肉にタレが十分沁みこんで・・・。美味しいったらありゃしません。
イメージ 17
デザートは、〝杏仁豆腐〟。
定番のクコの実が乗ってます。
イメージ 18
串を片手に酒を呑む。この光景は昔からあるのでしょうか
江戸料理研究家で著名な松下幸子先生(千葉大学名誉教授)の〝江戸料理事典〟によると〝料理物語〟(1643年)に〝串焼〟の記載があり、貝類の他に白鳥、雁等を串焼きにしたとあります。また、同じ頃〝雀焼〟や〝小鳥焼〟の記載もあります。江戸時代の初期から雀や野鳥の串焼きは食べられていました。
ところが意外なことに、江戸時代、鶏肉はあまり食べられていません。江戸時代の肉食と言えば、殆どが鳥肉でしたが、〝鶏〟は、古くから殺生禁止令の対象であり、時を告げる神聖な鳥とされ食用にされなかったようです。鶴、白鳥、雁、雉は食べられましたが、鶏は嫌う人が多かったようです。最も好まれていたのは鴨。蕎麦と鴨の相性は昔も今も変わりませんね。
それにしても、〝鳥善 瀬尾〟。高級感の漂う素敵なお店。焼き鳥に痺れてこの世界に飛び込んだ瀬尾青年も今では、押しも押されもしない超一流の重鎮・焼き鳥シェフ。
でも、焼き鳥界のニューリーダーの彼が毎日使用している〝タレ〟は修業店の〝鳥善〟が何十年も使っていたものを譲り受けました。そして少しずつ減った分にかえし等をつぎ足しながら大事に使っています。
だから、瀬尾の焼き鳥は、オーナーが40年以上前に感動した焼き鳥と同じ味です。瀬尾の店名に〝鳥善〟が付くのは、その伝統をしっかり受け継いでいるからです。
串を焼きながら彼の視線は何を見つめているのでしょうか
外人客比率の高い〝瀬尾〟はもしかしたら世界に飛び出すかも知れませんね。