九絵の冷やしなめろう茶漬け/大岡山

 孤独のグルメで話題になった大岡山の「九絵(くえ)」。ここの〝九絵定食〟は新鮮な刺身の大盛りで定評。

でも今日の目的は〝冷たい味噌汁で食べる 冷やしなめろう茶漬け〟。
イメージ 1
刺身付きに心も動きましたが、絶対に食べきれないと思うので茶漬けだけにしました。
だって1500円の刺身の量が半端じゃないのですよ。
イメージ 2
これが1300円の冷やしなめろう茶漬け。カツオのなめろうです。
イメージ 3

 

なめろうをどんぶりに移したらご飯が見えなくなりました。(笑)
イメージ 4

 

そして氷の入った味噌汁をどんぶりに移します。
イメージ 5

 

冷やしなめろう茶漬けの出来上がり。
イメージ 6
カツオのなめろうは味噌と叩いてますので味噌汁は薄味。でも掻き混ぜている内に絶妙な塩梅に・・・。
このお料理、どこかで見たことがありませんか
そうなんです。宮崎の郷土料理の冷や汁によく似ています。暑い夏には食欲がきます。ある雑誌の編集者は、夏バテでここの店の冷や汁だけを1か月毎日食べに来たそうです。大将は、よく飽きないねえと感心してました。作ってる大将が飽きたのにって。(笑)

新橋ほそ川の蕗味噌茶漬けとバラちらし/新橋

青天食日
青天白日は、中華民国の国旗にも国章にもなっている〝よく晴れわたった青空と日の光〟。転じて、少しも後ろ暗いことがなく潔白な心を例える言葉です。しかし、店内の書は〝青天食日〟。これはいったい

イメージ 1
うちの表札を書いてくださった書家先生から頂いた四字熟語(成語)です。〝食〟は、健康なカラダを造るものであり、一点の不安もなく安全なものでなくてはなりません。
そう答える店主の〝細川 敦史〟さん。管理栄養士から調理の世界に転身し、 〝ほそ川〟をミシュラン店(2011-2015年)に高めた凄腕和食職人。この書は細川さんの座右の銘なのですね。
イメージ 2
 いつものビールと今日は、ちょっと違います。
2011年創業の日本クラフトビール株式会社(現・Far Yeast Brewing株式会社 )が造った和のクラフトビール。
「馨和 KAGUA」のBlancとRouge。Blancは、フレッシュな柚子の香り。Rougeはどっしり濃厚でスパイシーな山椒の味わい。でもどちらも生産は、ベルギー。ビールの民主化は、既にボーダレスになっています。
イメージ 3
突き出しは、〝筍の木の芽和え〟と〝沖縄の自然薯短冊きり〟。
イメージ 4
春告げ魚〝白魚の天ぷら〟。
イメージ 5
〝金目鯛と蓮根餅の椀〟。
だしの旨さに唸ってしまいました。
免疫力を高める〝ハナビラタケ〟も入ってます。
イメージ 6
日本酒も素晴らしいラインアップ。気になるモノばかりです。
イメージ 7
しめ関さば、おこぜ、 雲丹、アオリイカ。
しめ鯖を鯖の頂点・関さばで造るとは・・・。
見た目が怖いおこぜも刺身になっちゃうと単に美味しい白身魚です。(笑)
アオリイカの熟成加減が最高。魚介類は釣りたてが一番旨いは誤解です。寝かせると美味しくなるものが結構あります。
イメージ 8
メニューの中ですぐに気になったのが雅山流の裏バージョン。
期待を裏切らず旨い
イメージ 9
〝桜エビのかき揚げ〟。
ほそ川の天ぷらは、余分な油を一切感じずカラッと揚がっています。カラダにも間違いなくいい
イメージ 10
是非試してみてください、と店主が出して来た酒。
聞いたことがない名前。〝裸島〟。
細川さんは、衝撃的な話をし始めました。
この酒は、ノルウェーで醸された日本酒です。しかも山廃。
〝裸島〟は、酒蔵の〝ヌウグネ・エウ(Nøgne Ø)社〟の社名です。Nøgne〟は日本語で〝裸〟。〝Ø〟は、スラッシュ付きの0。(ゼロとオーを区別する為に斜線を入れています。) つまりホントのまっ裸。何にも無い裸一貫なんです。酒米は、北海道産の吟風を輸入して造っています。
熱心に語る細川さん。ご自分の生き方と重ねたのでしょうか・・・。熱き思いを感じました。
イメージ 11
ノルウェーと言えばサーモン。
〝ときしらず〟の塩焼き。食通の間で絶賛されている北海道産の絶品鮭です。日本酒度は+3とかなりの甘めですが、山廃の強い酸味で切れが良く、スピリット好きのノルウェー人も好む味だと想像しました。ノルウェー産の酒・裸島に日本の濃厚な鮭は実に絶妙なペアリングです。
イメージ 12
〝玄米ごはんとアオヤギのヌタ〟。
玄米は精米して白米にする過程で失う糠や胚に含まれる多くの栄養素を有しています。食べることは健康になること、管理栄養士の細川さんが大切にする視点です。
イメージ 13
あれば必ず飲むことにしている〝農口〟。またここでもお会いしました。山廃が続きました。
イメージ 14
〝このわた〟です。
ナマコの腸。ナマコ100貫から腸8升が、腸1升からこのわた7合ができるとされます。つまり、375キロのナマコから出来るこのわたは、僅か1.3キロ位。ナマコの腸はチョー稀少な珍味。
日本三大珍味は、ウニ、カラスミ、このわたです。
イメージ 15
〝新ワカメと筍饅頭〟。
ワカメと筍のペアリングは定番。その筍を和食のプロは饅頭に・・・。筍の素揚げとコシアブラの天ぷら。器から春が溢れ出ています。
イメージ 16
〆の酒は何がいいかお聞きするとこれを勧められました。
長野県・諏訪市の酒ぬのや本金酒造が醸す〝本金 吟醸純米酒〟。フルーティーな芳香があるがボディーもしっかり。厚みのある旨口の酒です。
イメージ 17
〆に出て来た感動のお茶漬け。
この時期、蕗味噌は珍しくないがお茶漬けで食べるのは初めて。
しかも、この蕗味噌、今までとは違うなあと思っていたら細川さんが種明かし。鹿肉と鹿肉の出汁が味噌に入ってるとのこと。しかも1週間前にこの味を完成したという新メニューでした。
イメージ 18
デザートは、〝黒糖のババロア〟。
旨さにノックアウト。連れの一人がデザートのお代わり。聞くと、時々いらっしゃるとか。
イメージ 19
新橋ほそ川を初めて訪問したのは1か月前。
海鮮バラちらし(1,200円)のまるで宝石箱のようなランチ。あまり人に教えたくないメニューです。
イメージ 20
イメージ 21
 美味しいお料理とお酒をたくさん頂きましたが、カラダの中からキレイになった気がしたのは管理栄養士の細川さんのマジックかも・・・。
 新橋・ほそ川。蕎麦屋ではありません。

よし田の鯛茶漬け/天神

今回の福岡駆け足1泊旅行は、大濠公園の石挽き手打ち蕎麦地酒〝木曽路〟の若旦那に山形の酒蔵〝杉勇〟の利き酒会に誘われたのがきっかけ。東京からだったら福岡より山形の方が断然近いのに・・・。

まあ、そんなお誘いでもなければなかなか福岡に行くことはあるまい。この蕎麦屋の店主・宮﨑親子とは大変親しくさせて頂いています。
 前職の会社は福岡に営業所があったので、毎年数度は福岡に出張。それもなくなったので、懐かしい気持ちで久しぶりの福岡。ランチは、ここ天神の〝よし田〟で〝鯛茶〟を食べるのが楽しみ。昨日は、日曜日で休業。それで月曜日の夕方、帰りの飛行機に搭乗する前に訪ねました。
福岡の日の入りは、東京に比べて40分程度遅い。17時でも陽はまだ高い。
イメージ 1
開店直後の店内は気恥ずかしくなる位ガラガラ。でも6時を過ぎるころには、満席。
イメージ 22
とりあえずのビール。サントリー熊本工場産のプレミアム・モルツです。
イメージ 3
突き出しは、〝ササミのみぞれ酢〟。
イメージ 4
刺身の盛り合わせは、サワラ、タイ、カンパチ、マグロ、サーモン、タコ。
イメージ 2
〝茶碗蒸し〟。
イメージ 5
中は、鶏肉や銀杏等々。
イメージ 21
出ました。〝土瓶蒸し〟。
イメージ 8
中身は、松茸。
イメージ 6
鯛も入ってました。
イメージ 7
〝羹(あつもの)〟は、〝蓮根饅頭〟。
イメージ 9
蓮根饅頭の中は、こんな具合。
イメージ 10
 創業52年のよし田は、初代も元気でお客さまのおもてなしをされます。でも1965年生まれの二代目〝 吉田 泰三 〟氏は、初代の伝統を受け継ぎつつも新しい感覚を料理に展開されます。
〝鯛のカブトのアーモンド焼き〟。ソースは、バター醤油。鯛の上のトッピングは、マッシュポテトです。
イメージ 11
福岡の地酒・いそのさわの駿〝跳馬〟の吟醸酒。
イメージ 12
〝生ハムとマスカルポーネ〟。マスカルポーネは、イタリア原産のクリームチーズ。その名前が広まったのは、日本のティラミスブームがきっかけです。
イメージ 13
福岡県八女市・高橋商店の〝博多一本〆 純米酒〟。やや辛口の旨口。
ところで、博多の手締めには、〝博多手一本〟という独特な手締めがあります。独特なリズムで他県の人間には、かなり難しい。間違えるとどっちらけ。やり直しが利かないからご注意を。
イメージ 14
〝鯛のカブトのアーモンド焼き〟を食べてると、口の中に何かが残りました。出してみると・・・。
これ何だっけ。そこに若旦那が登場。〝鯛の鯛〟ですよとご説明くださいました。
中央の縦の筋より左が肩甲骨、右が烏口骨。肩甲骨の穴を鯛の目に見立ててます。鯛の中にある鯛。だから鯛の鯛です。
イメージ 15
〝天ぷらの盛り合せ〟。
イメージ 16
〝鯛茶〟。よし田の名物です。
ぷりぷりの鯛が胡麻ダレに浸かっています。
イメージ 17
先ずは、ご飯の上に載せて食べます。
イメージ 18
次に茶漬けのダシを入れて・・・。もう言うことない位美味しい。これを食べに福岡まで来ても納得できる味です。
イメージ 19
メロンのシャーベット。
イメージ 20
 よし田の名物は、最後にご紹介した〝鯛茶〟。180席ある大店ですが、昼食時はその鯛茶を求めて満席になるほどの人気です。よし田の名物のもう一つ。〝呼子のイカ〟。佐賀県唐津市呼子町は日本三大朝市が開かれる街。そこの名物が玄界灘で獲れるイカ。以前、よし田で食べた呼子のイカを超えるイカを見たことがありません。また、いつかよし田のイカを食べてみたいと思います。
 玄関まで見送りに出てくださった二代目。大通りを右折して見えなくなるまでずっと玄関の前に立ち続けてくださいました。ワタシの懐には、二代目が教えてくださった幸運のシンボル〝鯛の鯛〟がティッシュに包まれて入ってます。

うさぎやCAFÉの水飯/上野

〝水飯(すいはん)〟は、源氏物語以前からある日本の伝統料理です。俳句で夏の季語なんです。

上野の〝うさぎや〟と言えば、知らない人がいないほど〝どら焼き〟の老舗名店。その4代目が先月(2015年7月29日)にカフェ〝うさぎやCAFÉ〟をオープンさせました。
イメージ 1
上野広小路や御徒町の駅から至近の黒門町の裏通りに佇む真新しい店舗。素敵な〝花番〟の〝由花〟さんが、ご説明してくださいます。花番というのは、江戸時代に生まれた蕎麦屋の職制で女性給仕長のことですが、蕎麦好きの私は、ついつい花番さんと言ってしまいます。和食の世界なら〝女将(おかみ)さん〟。でも、CAFÉはフランス語ですから〝メートル(メートル・ド・テル(Maitre d’hotel) )〟でしょうか・・・。
イメージ 2
電子ジャーのなかった大昔。炊きたてのご飯は、直ぐに水分を失い固くなってしまいます。冷や飯を美味しく食べる智恵が〝水飯〟。冬は、〝湯漬け〟。夏は、冷たい水を掛ける〝水飯〟。源氏物語の中にも、常夏の巻にこんな一節があります。
いと暑き日、東の釣殿に出でたまひて涼みたまふ。中将の君もさぶらひたまふ。親しき殿上人あまたさぶらひて、西川(桂川のこと)よりたてまつれる鮎、近き川のいしぶし(川魚の一種)やうのもの、御前にて調じて参らす。例の大殿の君達、中将の御あたり尋ねて参りたまへり。「さうざうしくねぶたかりつる、をりよくものしたまへるかな」とて、大御酒(おほみき)参り、氷水(ひみづ)召して、水飯など、とりどりにさうどきつつ食ふ。
  (『源氏物語』「常夏」)。
イメージ 3
ご飯の上には、氷が敷き詰められ、超軟水の〝ハワイウォーター〟をペットボトルから注ぎ入れます。氷の上には、〝鮒佐〟の佃煮が載ってます。鮒佐は、浅草橋にある佃煮の元祖。
イメージ 6
忽ち、良い出汁が器いっぱいに広がります。
イメージ 7
イメージ 8
おっ、これは行ける 佃煮は、昆布、あさり、しらすです。
光源氏が愛した水飯。由花さんは、〝須磨の秋〟の須磨のご出身とか・・・。もしかして〝明石の君〟の末裔かも。因みに、華麗麺麭(カレーパン)は新婚時代、明石に住んでましたと、全くお料理に関係ないお喋りまでしてしまいました。
イメージ 11
すっかりクールダウンしたカラダに温かな〝煎茶(せんちゃ)〟と、〝うさ餡みるく〟。
煎茶は、狭山の茶農家〝奥富園〟の15代目〝奥富 雅浩〟さんが開発したティーバッグ。奥富さんの作った煎茶用茶葉のやぶきた茶で作られた〝狭山コングーブラックティー〟は3年連続で紅茶のご本家・英国の紅茶コンクールで金賞を受賞しています。
イメージ 9
そして、うさ餡みるくは、飲むどら焼き。どら焼きの皮の代わりに牛乳が餡子とベストミックスです。
イメージ 10
 ここでキーワードは、〝ハワイウォーター〟。
本日、〝うさぎやカフェ〟に来た目的は、〝かき氷〟。水飯とかき氷の氷漬けの華麗麺麭ですが、ここの日本酒かき氷が食べたくてやって来ました。
うさぎや4代目が、かき氷を作ろうと思ったのは、この水とハワイで出会ったのがきっかけ。ハワイ好きの4代目は、毎夏ハワイに遊びに行きます。ついでに、うさぎやのどら焼きをアラモアナセンターで販売。その時、かき氷をハワイで作りたいと思い、美味しい氷に合う水を探します。そこで出会ったのが〝ハワイウォーター〟。超軟水。
イメージ 4
超軟水というのは、ミネラル分のうちカルシュウムとマグネシュウムの含有量が少ない水を言います
と、由花さんの説明。
単独で飲む水は硬水は美味しいですが、他の食材と合わせる時、軟水は食材の味を生かします 関西のだし文化は、軟水だから生まれました うさぎやの餡子の味を生かすのは、超軟水がぴったりです
イメージ 5
うさぎやのかき氷〝うさ氷〟。
ハワイウォーターの氷を掻いてます。
イメージ 12
トッピングは、ミルクかお酒。
当然、お酒をチョイス。
元々、4代目がかき氷を作りたいと思ったのは、餡子に酒がとても合うとの確信から。餡子に一番合うのは、広島の〝旭鳳〟しかないと結論。純米酒です。
イメージ 13
食べ方です。まず側面からスプーンで穴を掘ります。〝かまくら〟を作る要領。
中にどら焼きと同じつぶ餡がぎっしり入ってるのが見えます。
つぶ餡を取り囲むように黄色い氷があります。この黄色いのは、どら焼きの生地に入っている蜂蜜。この中心部に適量純米酒を垂らして食べます。
イメージ 14
 美味しいつぶ餡と純米酒のハーモニー。
素晴らしい やはり餡子と日本酒は合います。
イメージ 15
うさぎやCAFÉのオトナのかき氷。今年23杯目。あと、7杯で目標達成です。

羅漢のおにぎり茶漬け/中伊豆

器を生かすのは、料理だと思います。
中伊豆の〝羅漢(らかん)〟で、一日一組だけ伊豆の恵みのお料理でもてなす〝加藤 敦子〟さん。三島出身の彼女の運命を変えたのは、友人と旅したメキシコで陶芸家〝加藤 千博〟さんとの出会い。
料理の修業をしたことはないんです。私の師匠は、母です。母は、料理を創ることが大好きで、いつもお友だちを招いてご馳走することで喜んでいました。きっとそんな母の血が流れてるのでしょうね。
敦子さんの最愛のご主人は、6年前に50歳の若さでご逝去。築100年以上の古民家を生かした〝羅漢窯〟は、ご夫婦の住居であり、千博さんの工房。そして敦子さんの絶品料理の発表の場でした。今は、千博さんが遺した器を生かすための場。敦子さんは、〝盛り付けアドバイザー〟の講師としてもご活躍されています。
イメージ 1
玄関を入ると、古民家時代は土間だった部屋。アンティークな洋風の応接室になっています。重厚な大テーブルと6脚の椅子。
イメージ 2
片隅には、〝ジュークボックス〟。静かに音楽が流れます。
イメージ 3
入り口横に、〝薪ストーブ〟。この素敵空間で、お茶を飲みながらこれから始まるドラマの上演をドキドキで待ちます。
イメージ 4
敦子さんにご案内されて裏庭へ。そこにあるのは、巨大な樽。この味噌樽の中に入ってくださいと・・・。
イメージ 5
おいおい、凄いじゃないか。のっけからこんなのあり
食前の梅酒と大皿にタルト生地にトッピングのおつまみ。
イメージ 6
美しすぎる・・・。
イメージ 7
酒器も美しい。千博さんもここで敦子さんと一緒に出迎えてくださった気がします。
イメージ 8
パイ生地に詰められてるのは、カレークリーム、チーズクリーム、野菜サラダ。素敵なアペタイザーで胃の噴門が静かに押し広げられました。
イメージ 9
 樽生活が終わると、先ほどの洋室に戻ります。
一同、あっと息を飲みます。
目に飛び込んで来たのは、巨大〝俎板(まないた)〟。
第2幕は、衝撃的な〝赤〟で始まりました。
イメージ 11
 いつも乾杯は、ビールが定番ですが、今回は、特別にお酒の持ち込みをお許し頂きました。
最初は、ビール代わりの〝獺祭(だっさい)スパークリング50〟。
イメージ 31
麓の河津桜は、盛りを過ぎましたが、山奥の〝寒桜〟は、今が見ごろ。寒桜の太陽を中心に美しいお料理が星のように散りばめられています。まるで〝花の里〟。
イメージ 12
〝春キャベツとサーモンと人参のミルフィーユ〟。
イメージ 13
〝昆布〆豆腐に桜田麩(さくらでんぶ)〟。
イメージ 15
〝酢だいこんの色々巻き〟。
イメージ 16
〝クリームチーズの湯葉巻き〟
イメージ 17
 〝川海苔と芹(せり)〟。
イメージ 35
手前のお盆に並べるとこんな具合。
おい、華麗麺麭(かれーぱん)さん、私の返してくださいよ。
間違えて人の分まで自分の皿に盛り付けてしまいました。ごめんなさい。
イメージ 14
こちらにどうぞ。
洋間と隣室を仕切る引き戸が開けられると、隣室の囲炉裏端には、こんなセットが・・・。
第3幕。メイン料理のスタートです。
イメージ 10
第3幕のスタート酒は、〝雪の茅舎〟。製造番号入りの精米歩合3割5分。純米大吟醸の生原酒です。
イメージ 32
豊饒な伊豆の海の幸。
イメージ 18
〝鮪の大トロ〟。
イメージ 19
〝アオリイカ〟
イメージ 20
〝甘海老〟
イメージ 21
お刺身と言えば、〝山葵(わさび)〟。伊豆は、日本一の山葵の産地です。羅漢に来る前に、敦子さんに、近くの〝山葵田(わさびだ)〟を案内して頂きました。この辺りでは、山葵田を〝山葵沢〟と書いて〝わさびざ〟と呼ぶそうです。山葵沢は山の上まで続きます。写真の左側にパイプのように見えるのは、トロッコのモノレール。このトロッコに乗って山の上まで収穫に行きます。
イメージ 36
山葵栽培の絶対条件は、清流(水ワサビ)。豊富で汚れのない水が大量に必要。水温は、年間平均水温12度。厳冬の時期、水の中での摘み取り作業はも、大変厳しいそうです。この辺りの山葵農家の歴史は古く、200年以上続く農家も珍しくないとか・・・。世襲制で受け継がれています。
イメージ 37
 〝愛鷹牛(あしたかぎゅう)のサーロインステーキ〟。
ソースは、〝葱ソース〟。
イメージ 23
〝天吹〟の純米大吟醸中汲み。天吹酒造は、佐賀で300年以上続く蔵です。この純米大吟醸は、〝アベリア〟という花の〝花酵母〟で醸されました。リーダーのモクたんの持込み酒ですが、今宵〝花の宴〟にぴったりの酒。敦子さんのお料理を知り尽くしているリーダーならではの選定だと納得しました。
イメージ 33
〝蛤(はまぐり)の真薯(しんじょう)〟。
イメージ 38
4本目のお酒は、福島郡山の渡辺酒造本店〝養心王〟。純米大吟醸です。自家栽培の美山錦が酒米の美味しい端麗辛口です。これは、燗酒にして頂きました。
イメージ 34
〝桜鯛の塩焼き〟。
桜の咲く頃の〝真鯛〟を桜鯛と呼びます。丸々太った見事な鯛。敦子さんが、一人ひとりに取り分けてお皿に盛って頂きました。
イメージ 22
イメージ 24
鯛は、脂が乗って美味しい。いい塩梅(あんばい)です。
イメージ 25
敦子さんが、囲炉裏で8個のおむすびを焼き始めました。4人だから一人2個。
イメージ 26
焼いてる間にひとりずつ〝お漬け物〟。
イメージ 27
ひとつは、海苔で巻いて・・・。
イメージ 28
 もうひとつは、ダシ汁に入れてお茶漬けに・・・。
イメージ 29
18時に始まった第1幕の時計は、もうすぐ22時を指します。人里離れた静寂な山中で、夢のひとときです。
〝羅漢(らかん)〟とは、施しや尊敬を受けるのに相応しい〝聖者〟を意味するサンスクリット語。もうこれ以上学ぶ必要のなくなった完成された僧です。
加藤 千博さんは、元々システム設計の仕事に従事。遠縁に人間国宝の陶芸家がいらしたことも縁で陶芸の世界に入ります。インカやマヤの古代文明に興味を持ち何かに導かれるようにメキシコへ。メキシコで陶芸指導の仕事に携わり、一生をこの地で暮らす決断をしようとした時に敦子さんと巡り合いました。以来二人三脚で歩んで来た道。千博さんが器を創り、敦子さんが、その器を生かす料理を創る。
こんな幸せな時間に突然終止符が打たれました。でも、千博さんは、たくさんの作品を遺しました。だから、今でもお2人は、二人三脚で作品を創り続けることが出来ます。
私は、この羅漢に1年で365組のお客さまにいらして頂きたいと思っています。
 
どうか、愛する人、愛するご家族と羅漢にいらしてください。おふたりがいつでも最高のおもてなしで皆さまをお迎え致します。
桜の羊羹と珈琲が花の里の締めくくりでした。