自宅の近くで美味しい丼モノを探していたら偶然に見つけました。
えっ、嘘![]()
こんなに近くにブラックカレーがあるとは・・・。
緑が丘駅前の〝どん久〟という定食屋さんです。
中はL字カウンター席のみ。10席位です。
和服で割烹着の女将さんがひとりでやっています。
東工大がすぐ近くなので普段は学生さんでいっぱいですが、今日は土曜日。学生さんぽい人はいませんでした。
定食が安い。
先客が頼んだ牛焼肉定食はボリュームあるのに850円。
どん久のおすすめ品は味自慢の〝カツカレー〟。値段も800円。
ネットの写真はどう見ても〝ブラックカレー〟。カレーと言えば黄色が定番。世の中、黄色のカレーが圧倒的です。それはカレー粉の成分にターメリックを使うことが多いから。でも、カレーにターメリックを使わなければならないという決まりはありません。ブラックカレーが存在します。有名なのは、日本で初めてブラックカレーを作った西洋料理の〝東洋軒〟。三重県津市に本店がある東洋軒は明治22年に東京・三田四国町、現在の芝2~5丁目あたりで開業しました。関東大震災を機に〝東の魯山人・西の半泥子〟と並び称された百五銀行の頭取〝川喜田 半泥子(かわきたはんでいし)〟が東洋軒を津に誘致しました。ブラックカレーは、東洋軒初代料理長〝猪俣 重勝〟に半泥子が作らせたのが始まりです。
他にも、〝金沢ブラックカレー〟や〝富山ブラックカレー〟が有名です。
逸る鼓動を抑えて待ちます。黒に合わせて〝黒ラベル〟。
目を上げると可愛い猫の陶器。
片口にしては大きすぎるし・・・。
女将さんはよく分かりませんが金魚鉢ではないかなあと。
Googleの画像検索を使うと一発で解明。
果たして〝陶器 覗き猫の金魚鉢・洋蓮柄〟でした。女将さん正解

猫好きの女将さんは何年か前まで実際に猫を飼っていたそうです。最近は体力がないので諦めたとのこと。
遂に登場

どう見てもブラックカレー。
サラダは、2種のパスタ入り。そして白菜の漬物とたくわん。特に、白菜は価格高騰でとんでもない価格になっています。
でも高い白菜の漬物を残す若い人が結構いるそうです。たくわんは食べるのにと。寂しそうに言います。漬物を子供に食べさせる家が少なくなっているのかも知れませんね。
カツもこの値段では考えられない大きさ。肉厚もあります。
味自慢の看板に偽りなし。
ブラックカレーは都内では珍しいですよと女将さんにお聞きしましたが反応はいま一つ。
2006年に亡くなったご主人が全てのお料理と価格を決めていたそうです。これもご主人から赤ワインを入れるように教えられたそうです。だから無くなって12年経った今もずっと同じメニューと価格を守っています。儲けるつもりもなく一人だからお客さまが多く来て貰ってもやって行けない。来ないと困るけど・・・、と控えめに仰っていました。
創業44年になる〝どん久〟。どんはゼロ意味し、久は9。つまり0-9の全ての数字を表しているそうです。さすが理系の雄〝東工大〟の学生たちが押し掛ける店です。
開店当初に来てた学生も今や定年退職の齢。中には他大学の副学長になった学生もいるそうです。
最近の学生はみないい子ばかりです。孫みたいな可愛い子ばかりです
と目を細めます。可愛い学生を見てると値段も上げられないと言う女将さん。
でも東大生の親の平均年収は1千万円というご時世。気を遣い過ぎかと(笑)
先日も19歳の時から通ってくれた学生さんが結婚相手を連れてやって来ました。その彼女は彼よりずっと年上でした。
きっと今の男子学生は女性のしたたかさをあまりに知らな過ぎるのでは・・・。女子学生も来ますが会話の内容は男子学生の方が子供っぽいですよ。(笑)
女性の女将さんが言うのも面白いですねと返しました。
夜も値上げを忘れた居酒屋。1合350円の会津の美味しい純米酒もありました。今度は夜に来ようっと。