新橋ほそ川のクロシビカマスご飯/新橋

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 友人のМさんが秋田の雪の茅舎新酒・純米大吟醸ナンバリングと2003年古酒の隠し酒を手に入れたので美味しいお店で口開けしたいとの申し出。
 だったらここでと新橋・ほそ川さんを提案。2015年ミシュラン☆店にもランクインしたことがある実力店。美味しい酒に合う申し分ないお料理が食べられます。先日も山形の14代の高木酒造が醸した焼酎〝鬼兜〟を持ち込ませて頂くというむちゃぶりの連発。
 優しい細川店主は快く引き受けてくださいました。
イメージ 3細川さん、今日の食材は何ですか
と質問するとにっこり笑って
春がいっぱいのモノですよ・・・。
こういう時は、やばい。きっと凄い食材が出てくる筈。
靖国神社の標本木の桜が21日に8輪咲いて全国トップの開花宣言をしたのにその後一向に暖かくなりません。今夜も花冷え。
そんな夜に春いっぱいの料理ってワクワクしますよね。
 チェイサー代わりのビールで止喝感を得てナンバリングの開栓。
米の酒の旨味とコクのあるタイプ。吟醸香は乏しいがふくよかな香りが新酒の華やかさを表現しています。
 この純米大吟醸に合う春を象徴するお料理は何でしょうか。
〝桑名・蛤と筍のお浸し〟。ふっくらした蛤と旨みがぎゅっと入った出汁。
そして、〝ホタルイカの沖漬け〟。蛤もホタルイカも今が旬。
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春到来の椀は〝金目鯛〟。千葉の安房小湊で揚がった上物。脂が乗ってふわふわ。
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刺身の4点盛りも春を告げる〝鰆の炙り〟、〝シマアジ〟、〝城下かれい〟、〝アオリイカ〟。
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肉厚の〝太刀魚の漬け焼き〟。
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ここで酒を変えねばなりません。新酒に変わって14年貯蔵した古酒〝隠し酒〟。新旧交代です。熟成タイプの酒にぴったりのお料理。
さらに古酒を引き立てる珍味が登場。
左から〝へしこ〟、〝鰊の切込み〟、〝みうるか〟。
へしこは福井の伝統料理。塩漬けした鯖の糠漬け。かなり塩辛いのが一般的ですが、ここのへしこは旨味が滲み出ています。透明感のある熟成したベーコンに似た味。
〝鰊の切込み〟は北海道の郷土料理。鰊を生魚のまま切り刻み発酵させたもの。
〝身うるか〟は大分県の伝統料理。鮎の塩辛を〝うるか〟と言いますが、これに鮎の身も入れたのが〝身うるか〟。お酒を持参してくださったМさんは、熱狂的な鮎好き。突然の身うるか登場に小躍りしていました。
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春野菜の天ぷらもありました。この〝作〟のプロトタイプや〝豊盃〟も追加で飲んだのでこの辺りから怪しくなって・・・。細川さんが残った古酒を燗にしてくださいました。
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〆の炊き込みご飯は珍しい〝クロシビカマス〟。口が大きく歯が針金みたいです。背びれも刺々しく調理が大変そうですが、とても美味しいと言われています。骨が多いので骨切りが必要ですが、鱧とは逆に皮の方から行っちゃいます。゛ッ品の〆ご飯でしたね。
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表に出ると、うっ~寒い
もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか🎶
しないしない。しっかり厚手のダウンコートを着込んで家路を急ぎました。

じんぺいの炊き込みご飯/大森

昨年11月にグルメ家のま~しゅの情報で初めて訪問した大森の〝じんぺい〟 。JR大森駅の南大井北口から徒歩7分。京急の大森海岸駅からだと徒歩3分。ワタシはいつもJR。大好きな蕎麦屋〝布恒更科〟の前を黙って通り過ぎて辿り着きます。

 今夜で4回目の訪問。ほぼ毎月来ています。
毎月リピートしてる理由は、
美味しくて、居心地が良くて・・・。
店主と女将さんのご兄妹にどことなく惹かれるから。
前回来たのは元旦の夜。そろそろブログに書こうと・・・。でも書けませんでした。
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理由がありました。
〆の炊き込みご飯を注文してトイレへ。戻ってくると、同居人が炊きあがった釜の蓋を開けてこんな有様。
えっ、うそっ~
完璧志向のワタシ。
ブログを書く心が一気に萎えてしまいました。
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本日のテーマは、炊き込みご飯の完璧な画像を撮ること。
食べ歩きの仲間〝モグたん〟の撮った素晴らしい〝チョモランマ〟に負けない画像に再チャレンジすること。
大好きなカワハギのいいのを大将が太田市場でゲットしたと聞いて急遽電話をすると席が空いてました。
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いつもの通り、スタートは静かに、これで。
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春らしい、突き出し。〝さよりと菜の花の酢味噌がけ〟。
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じんぺいで必ず外せないのがこの〝お造り盛り合せ〟。素敵な食器に盛りつけられています。殆どが大阪高槻のフィールド土香さんの作品。名物のお造りは、ふたりでシェアして十分な量。
薬味も楽しい。塩、胡麻、レモン、山葵。お好みによって使い分けします。
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お造りの中身は、これ。
〝タイラギ(タイラガイ)〟。
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〝サワラの炙り〟。
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〝〆さば〟。
見ただけで酢の浸かり具合が絶品だと分かります。
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〝トリガイ〟。
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そしてこれが親方の持ってた〝カワハギの肝醤油和え〟。
カワハギは、1年中獲れますが、肝が一番大きくなるのが冬です。だから皆さん、冬に召し上がることが多いのです。そして、こいつ、掴むと泣くんですよ。可哀想なくらい。そんなのスコンとやっちゃえと魚春の大将は平気で言うんです。
親方、心優しいですね。魚春は、大井町にある魚屋。ここの70歳になる大将は、魚介類の目利きが良くて、大井町の有名レストランは、この魚春から買っています。じんぺいも魚春と太田市場の仲買人から仕入れています。
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じんぺいの菅原兄妹は、山形のご出身。同じ和食の大手レストランで働いていました。兄は、調理。妹は、フロアー。仲が良く、兄妹の共通の趣味は、〝女子プロレス〟。妹の麻希さんは、試合を見て号泣するほどピュアな人です。2人とも毎日クタクタになるほど忙しく働いて、試合の途中で疲れて居眠りすることも・・・。でも好きで大阪まで追っかけて行くとか。最近は、女子プロレスに若い女性ファンが殺到。来週(3月5日)の〝所さんの目がテン〟で女子プロレス人気の理由を科学的に解明するようです。
じんぺいのお酒は、全てご出身の山形の銘酒。
上機嫌、否、〝上喜元〟の〝酒和地〟。面白い名前でしょ。〝シュワチ〟。そうです。ウルトラマンです。
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これが、〝チョモランマ〟。じんぺいで絶対に外せない逸品です。
毛ガニの身をほぐしてチョモランマ、つまり世界一のエベレスト山のように高く盛っています。
じんぺいのチョモランマは、〝毛ガニ〟と〝せいこガニ〟。季節によって変わります。
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じんぺいが使う野菜は、主に山形にいるお父ちゃんとお母さんが送って来ます。
〝じんぺいバーニャカウダ〟は、当店の名物。新鮮な野菜と、このソースが堪りません。
本場のバーニャカウダはオリーブオイルにアンチョビを使いますが、じんぺいのバーニャカウダーは、アンチョビの代わりに〝酒盗オイル〟を使っています。まさに和のテイストです。
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今日の逸品。〝毛蟹の手巻き寿司〟。こぼれ落ちてる~
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〝自家製からすみ大根〟。
そう、このからすみ。前回、じんぺいに来た時、入り口の横の干し網の中にありました。
からすみを手ごろな値段でたくさん食べて頂きたいと自家製にしています。
厚切りのからすみを紅芯大根に挟んで食べます。
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寒い夜なので、熱燗。酒は、別嬪(べっぴん)。庄内町・鯉川酒造です。
最近、〝別嬪〟という言葉はあまり聞かれなくなりました。
とても綺麗で近寄りがたい高貴な女性のこと。元々は、特別に良い品物の〝別嬪〟が語源。
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〝じゃこねぎとうふ〟を注文。
カリカリのじゃことアオサの食感が楽しい。
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リベンジの時間がやって参りました。
緊張しながら釜の蓋を取り、カメラで狙います。
寒ブリ、ヒラスズキ、鰆が入っています。そして、三浦の新ワカメ。春の到来です。
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良く掻き混ぜて・・・。新ワカメの緑が鮮やかに輝きます。
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本日頂いた日本酒。山形の日本酒は、米の味が濃厚。
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さて、最後の別嬪の熱燗が利いていい気持ち。
隣席の別嬪さんを連れて我が家へ・・・。このまま酔いが醒めなければ最高。

中むらの鮑ご飯/勝浦

勝浦の〝割烹 中むら〟 。今年3度目の訪問です。
いつもの目的は、〝鰹(カツオ)〟。勝浦の鰹は、日本一旨いと言われています。それは、小型ひき縄漁で一尾ずつ釣り上げられ、その日のうちに水揚げされる〝日戻りカツオ〟だからです。

ところが・・・。今回のテーマは、〝水貝〟と〝鯖サンド〟。
老舗名店の割烹・中むらにこんな〝我が儘リクエスト〟をお願い出来るのは、我らが〝モグたん〟しかいません。
ここは、本店の正面入り口。
でも、ここから入りません。
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玄関の右側ほ通ってお店の裏に・・・。
〝離れ〟の入り口があります。
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広々とした室内は、贅沢にもオープンキッチンでカウンター7席のみ。
ここで包丁を振るうのは、東京の料亭で修業された二代目若旦那。
若旦那の登場を緊張して待つ食いしん坊の7名。
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目の前には、既に本日の献立が書かれた紙が置かれています。
素晴らしい 至福のお料理がずらりと並んでます。
〝造り〟のところに〝鮑の水貝〟があります。
そして〝リクエスト〟とあるのが〝鯖サンド〟を確認してホッと。
前回4月に来た時、翌日の本店の昼コースで親方がポロリと漏らした〝裏メニュー〟。〝中むら参り〟は、夜の若旦那独り占めコースと翌日の若旦那のお父さんの昼コースでワンセットです。食いしん坊の我々が聞き逃す筈ありません。特に、今年になって鯖サンドの追っかけをしている〝華麗麺麭(カレーパン)〟は喜び勇んで参りました。
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ファースト・ドリンクは、お店が特別にご用意してくださった特別の食前酒。
青森八戸・八仙の〝試飲醸造酒〟です。限定1,000本しか生産しない貴重な発泡酒。シャンペンのようなテイスティングです。
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しかも、このウエルカム・ドリンクは、今回初参加の〝同行者・T〟さんの出身が八戸であることから、カウンターのセンターにポジショニングのためのファースト・ドリンクと言えます。同行者・Tさんは、昔のブログにしばしば登場した名前。今回急にピンチヒッターとして駆り出されました。
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〝先附〟は、涼しげなグラスに入った〝桃のスムージーとジュンサイ〟。桃は、広島産の白桃とピンク桃のブレンドです。この甘いスムージーと八仙の発泡酒がマリアージュします。
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そして、素敵な前菜からコースのスタートです。
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今回の〝我が儘コース〟のもう一つのイベントは、今回2回目の参加の〝ハイランド〟さん。江戸ソバリエで、本格素人蕎麦打ち名人です。
何と、中むらさんの厨房をお借りして蕎麦を打ってしまいました。
打ち分けたのは3種の蕎麦。細打ち、手挽きの粗挽き平打ち麺。そして変りそばは〝モルト切り〟。香り付けがウィスキーです。このモルト切りは、ハイランドさんの得意中の得意。そして我々の一番のリクエストです。
蕎麦は、埼玉三芳産の常陸秋そばの夏新。春の新蕎麦です。
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今回のメイン料理〝水貝〟です。
〝水貝〟というのは、〝鮑の料理法〟のひとつ。鮑の身をただ切ったように見えるかも知れませんが、伝統的な〝江戸料理〟です。
見事に大きな〝鮑〟がどか~んと現れました。
今年は、かなり入手が困難で、ようやく一週間前にこの立派なのが水揚げされました。
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若旦那は、手早く身を外し、身、ワタ、ヒモに分けます。
大きな生きのいい雄貝の身を若旦那は大量の塩で揉みこみます。忽ち、大きな石突きが石のようにカチカチに固くなります。北大路魯山人は、水貝は、関西にはない自慢の江戸前料理だと絶賛。その調理法についても詳しく記してます。それを目の前で実演。感動です。
鮑は、〝赤アワビ〟。黒アワビの方が値段が高いですが、刺身で食べるのなら身の柔らかな赤アワビの方が美味しいとされています。
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そして〝水貝〟。水の上に浮かんでいます。
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〝鮑肝醤油〟に付けて食べます。こりこりとした食感。美味しい。
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脂の乗った〝灰干し鯖〟。
今から、〝中むらの鯖サンド〟調理開始。
パンは、〝Pascoの超熟〟。我が家もお世話になってる敷島製パンの食パンの8枚切りの耳を切り落とします。軽くトーストして、マヨネーズに溜まり醤油を溶かした特製ペーストを塗ります。そして粒マスタードも・・・。
オニオンスライスと、大葉の微塵切りを乗せ、カッティングした灰干し鯖を乗せてパンでサンドイッチ。
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出来上がりはこうなりました。
手前は、サルサ・ロハ。トマトソースです。鯖サンドの味が引立ちます。
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滅茶苦茶美味しい鯖サンドでした。
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水貝の時より、ふた回り大きい鮑。元気が良すぎて貝から逃げ出そうとしています。
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これは、炊き込みご飯に・・・。
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この鮑の炊き込みご飯にぶっかけるのが〝鮑の肝とろろ〟。鮑の肝醤油を大和芋の擦りおろしに入れます。何という贅沢。
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あまりの美味しさに声も出ません。
〝中むら〟の鯖サンドは、最近の裏メニューですが、この店には、名物のパン料理があります。〝蟹パン〟。
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これではありません。
揚げパンに蟹味噌をまぶした蟹肉を挟んで食べる人気メニューです。今回も翌日の昼コースに出して頂きました。和食名店の鯖サンドと蟹パン。二種パン料理をご紹介しました。
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